基礎体力の回復中。

自分が先日会った時はお疲れ気味で眠そうだったように、あのレース直前の近寄り難い雰囲気はまだまだ出てきませんね。


有馬記念前に山元で会った時は圧倒されるような雰囲気を醸し出していて、会いに行くタイミングを間違えて馬に迷惑かけてしまったなと思いましたし、触る時は注意して撫でた位でした。


今回は眠気眼で、スタッフさんの方がどうぞ触って下さいって言うくらいでしたからね。


今月中の騎乗再開はなし。

六月はドレットミルのキャンターを延長して。でしょうかね。


デビュー前の馬の騎乗は、昼夜放牧していてそれなりの体力と元気さがありますから問題ないのですが、疾病で運動を控えていた馬は病人と同じで、まずは普通の体力、そして基礎体力の強化をしないと、焦って人という重りを乗せると身体を痛めてしまいます。


今のボルドグさんは普通の体力は戻ってきましたが、ここから走っても疲れないだけの基礎体力の向上を図っている最中ですね。


だから、人乗せるのはもう少し先だな。


こんな分析出来るのも会ってきたからですけど。


本当の気持ちを書いてよいでしょうか。


本当はあんなにしょぼくれたボルドグさんは見たくなかったな。


アスクビクターモアとしのぎを削った、そしてイクイノックスを追いかけていたギラギラしたボルドグフーシュに会いたかった。


ここに来て、社台スタッフがホントのところを話した意味が分かりましたからね。


馬見りゃ、そりゃ分かるから。


幸いにも脚には何も着けていなかったので、立ち上げていく事は問題なくいっているのだなとは思ったわけですが、地道な運動がまだ続くしホントにバカ乗りしたヤツには改めて頭に来てますよ。


まぁ、ヤツはミソついた馬や言うこと聞かない馬は乗らないので、復帰の際は乗り替わりになるでしょう。


それより。

ボルドグフーシュのファンが多いことも知ってますし、復帰にまだ時間が掛かること、そして復帰後すぐに元の力を発揮するのは簡単ではないことにすごく落胆しているし、さらに皆さんにガッカリさせないかと不安を覚えています。


絶対にこのまま終わらせてはいけない馬だと、牧場で話はしてきました。


スタッフさんもその気持ちは変わらないと、確認も出来ています。


しかしまだ先は長いことは、本当に不安だし寂しいですね。


とにかく我慢。

また、秋には見に行った時はこの不安を打ち消してくれるような、復活前のボルドグさんを見たい。


自分が六歳の時に競走馬に魅力を感じたのは、そんな覇気をまとっていたから。


競走馬の素晴らしさは、圧倒的な存在感を感じさせるその姿だから。


マイネルフランツやカピリナはまだガキンチョだし、よい雰囲気を纏うまでにはまだ時間が必要。


とにかく待つしかないですね。