仕掛けが絶妙でした。


丹内はいつものジジイ乗りで仕掛けが遅れてます。


その分、ミルコの馬はきれいに回ってきて内から押されてもバランス崩してませんが、丹内は回り込み過ぎになって騎座を外にずらしている。


これは以前にもやっていたね。


当然ながらその間はしっかり追えないので、それを右ムチで修正図ってる訳ですがこれには反応しない。


中山のあのコーナーは結構きつく、回り込むようなイメージなのでモタれる馬は切れ込んじゃいます。


オーバーステアの車でキツイコーナー回ると、普通の人は切り込みすぎてしまうあの感じ。


ここの工夫が騎手の腕の見せ所だけど、先に書いたように全く以前と同じ重心移動しかしてない。


これではね。


この部分でバランス崩してしまうだけ、完全に後手を踏んでます。


これは勝負どこの出来事ですから致命的です。


馬の体力とか不出来が原因?

それは違います。


コーナーを回りきってバランス崩れたのがおさまるところから、馬は真っ直ぐ伸びてきてます。


これも毎度同じ。


体力なかったら、中山の坂をああも上ってはきませんよ。


確かに和田正一郎のところは調教がぬるくて仕上げが甘いのは確かですが、それでも中山の坂は苦にしていません。


それともし、体力がとか言うなら、距離を延長するのはおかしいでしょ?


終いが止まってもいないのに、距離も和田正一郎が延ばしたのに、馬に体力がないとか、そういうなら調教師に文句言って下さい。


さて、三、四コーナーを手綱を引くことなく回ってこれたら、あそこで勝った馬に離されたりしませんから、そうなると今日の着差にしても差しきれたんじゃないですかね。


トロヴァトーレと走った時も全く同じ。


舵切りのために手綱操作を大袈裟にすると、一緒に軽くブレーキが掛かる。


だから遅れる。


これをブレーキが掛からないようにさばいた例としては、福永洋一さんのハードバージでの皐月賞が有名ですが、あんなに見事に津村や丹内が出来るわけがないので、そこまでやって欲しいと思いません。


しかし、このあたりは微細な事でしょうが、それが勝ち負けの差になってしまうのが勝負事ですからね。


また、今日は道中も微妙に掛かっていて津村よりうまく乗れてませんでした。


フランツは首振り気味に反抗しています。


このあたりを何とかしないと、ちょっと厳しいよね。


ラフィアンの勝ちきれない馬がよい騎手に乗り替わった途端に勝つ。


よくある光景です。


何とかして欲しいもの。


自分は。老朽化して完全には機能しない施設を扱っていて、ミスしたら施設が悪いなんて言ったこともないし、言う気もない。


代替え操作で何とかするなんて日常茶飯事です。


上司のバカな指示には文句言いますが、機械には頑張れとか声掛けながらやってます。


騎手や調教師が馬のせいにするとは、それを仕事をする人としてはいいことじゃないと思いますがどうでしょう?


マイネルフランツは、確かに少し利口なところがあるので気難しいところはありますが、それなら付き合い方の問題の部分は直せるはず。


いつも書きますが、サラブレッドは自分が競走馬になるために生まれてきたなんて、これっぽっちも思ってない。


人間が手を掛けて納得してもらって、はじめて競走馬になるのです。


だからやるべき事はどんどんやらないと、結果は伴わないし馬は応えてくれませんよね。


もっと単純に調教師や騎手に非がないなら、ノーザンファームはなぜ調教師や騎手を最上の人を選ぶのでしょう。


そこをよく考えて欲しい。


より、達者な人が携わるだけでも、馬は違ってしまうからですよね。


ノーザンファームがやっていて、ラフィアンとかその他の牧場では現状でよくやってるとか?


これ、同じ舞台で戦っているんだよな。

そうしたらそんな言い訳は通用しねぇよな。


と自分は思うけどな。


少なくとも、岡田繁幸はこのあたりの情熱が違ってました。


だから人が寄ってきたのです。

そして面白かったのです。


そしてアクが強いから、嫌われることもあったのです。


でも勝負事の世界だから、そのくらいが面白いんだよね。


そんな情熱を、今のラフィアンからは感じられないのが残念。


まっ、あとはもう、こんな風にだらだらやって馬を壊さないで欲しいね。


そういう前例、最近もありますからね。