こんにちは。
①のつづきです
セイソクさんのおかげで
ジョンの受けた手術が声帯内方移動術ということが判明
ここでおさらい
声帯内方移動術
声帯の振動部体積を増加すること， そして声帯を正中へ移動することの一方もしくは両方を目 的として行われている． そして内方移動した状態を維持す るためには自家組織や人工材料の留置による固定が必要と なる． 対象疾患として声門閉鎖不全をきたす疾患，具体的 には声帯麻痺に対して施行されることが多い．
自家組織というのは、脂肪かなんか？って思っていました。
人工材料というのは日本ではチタンがよく使われるみたいですが
ジョンのはプラスティックってリッチーが言ってたような。
ジョンは片方の声帯が親指ほどの太さで、もう片方が小指くらい。
太いほうが細い方を押しやってたようなこと言ってました。
んで実際声帯とはどれくらいの大きさなのかというと
声帯は、左右1対の細長い筋肉で、長さは女性で1センチ程度、男性でも1.5センチほどしかありません。 その1対の筋肉が、息を吸うときは肺に空気を送るために外側に広がり、発声時には左右ぶつかりあって振動を起こすことで音を出します。
たったの1.5cmでした
手術は甲状軟骨形成術1型※1でも
披裂軟骨内転術※2でも局所麻酔で行われることが多く
（実際声を聴きながら一番良い声に調節するため）
※1
喉頭の軟骨に穴を開け、そこから麻痺した声帯を人工物質で押して正中移動させる方法です。 頚部の外切開が必要ですが、局所麻酔で行うため、患者様の声を聞きながらもっとも良い声の出る位置で調節することが出来ます。
ただし重症例では声の改善に限界があります。
※2
声を出すときには、披裂軟骨が内転することで声帯が正中に移動します。 この手術は実際と同じ声帯の動きを再現するもので、もっとも理にかなった手術です。 声帯は、ギターやバイオリンの弦と同じで、「ピン」と張った状態でもっとも良い声がでます。 図2，3を見るとわかるように1，2、の手術は「ゆるんだ弦を」外側から押しているだけですが、この手術は声帯の張力を再現することが出来ます。 この手術と2の手術を同時に行うことで声は非常に良くなり、当院では多くの患者様が正常な声に戻っています。
局所麻酔で声を聴きながら行い、手術時間は2－3時間です。
価格でその難易度を図ったらダメかもだけど参考までに載せると
声帯手術にかかる費用の目安
費用については、全身麻酔での入院手術は約7万～10万円、局所麻酔での手術は片側約1万5千円、両側だと約3万円となります。 これらは自己負担額3割、高額医療費制度を利用した場合の概算で、所得や手術内容により異なる場合があります。
日本の場合ですけどね
（日本の医療保険制度はホントに素晴らしい
）
ちなみに
ジョンの主治医のドクターは
咽頭、声帯のスペシャリスト、日本語の著書もあるロバート・T・サタロフ博士で
なんとドクター自身も歌手との記述が
以下、本の紹介から引用。
「文中に歌手や俳優などの音声を職業的に使用する人々についての記載が多く登場するが、これは著者の一人であるR.T.Sataloff博士自身がプロの歌手であり、臨床の場においても、歌手の声に対するケアを専門としているためでもあろうが、患者と医師の側に立った極めて興味のある内容が展開されている。私達も、試みに日本の歌手達に本書で書かれているようなことについて質問してみたが、彼等がその内容を素直に受け入れたことに驚いた…」
これ以上ない人材です
そしてジョンのうける手術は
声帯を摘出するとか、癌を取り除くとか、そういうことではなく
さらに言えば麻痺でもなく萎縮。
そしてこの手術、萎縮でなくても…例えば性同一性障害の方が声を高くしたいとか
そういうことでも行われるようなんです。
ジョンもドキュメンタリーで、声帯の整形手術って言ってましたね。
わりと一般的に行われている手術
主治医はその道の権威
シャナイア・トゥエインの実績＆お墨付き
楽勝～とは言えずとも、ジョンが「手術楽しみ」ってい言ってたように
手術して1年も経てば、だいぶ良くなってるのでは？？？
（実際は手術の1年後もその前も、私達はなんも知らずにいたわけですが
）
でもジョンは
とっても痛々しかったですよね。
「3ヶ月は歌うな」と言われ
ボイスセラピーに健康維持に努め
1年半近く人前で歌わず…
シンガー生命かかってますから慎重になってたのはわかるのですが
やっと出てきた2023年冬 パフォーマンスは…
ベストじゃなかった
（ドロセアさんの言葉を借りれば）
なんでだろう？って思いました
（ごめん次こそセイソクさんのラジオ
）
つづきます