朝、目覚めたらまず最初にすること。
薪ストーブの蓋を開けて火を灯す。
焚き付けを入れて火吹き棒でフゥーと。火が大きくなったら薪を入れる。
「今日もよろしく、暖めてちょうだいね」
「ハイ、任せといて!」🔥
空気孔を開けるとゴォ~ッと大きくなる炎🔥
温かくなった薪ストーブの前にサッと移動し二度寝の準備をする愛犬🐶
人間で換算すると、もう90歳を越えたおじいちゃんワンコのほっぺにほおずりし、全身を撫で繰りまわす。
今日も元気でいてくれて、ありがとう。
薪ストーブの上にあるヤカンのお湯が沸いたころ、野草茶を淹れて、ゆっくりいただく。体に沁みわたる。
愛犬と共に庭に出る。
愛犬は朝の用(寒くても外でするのが気持ちいいのか?)を足し、私は薪をカゴに積んで窓の下に設置。
空気が冷たくて澄んでいてとっても美味しい。
美味しい空気で体内を満たし、思い切り吐き出す。
今日も平和だな~
大雪が降った時は、まず庭と玄関前の除雪作業。
氷点下の気温でも、大汗をかいてスコップを動かす。
これが丁度いい運動になる。
寒さの中で汗をかくのが、超絶キモチがイイのだ。
すると向かいのおじさまが除雪機を前に現れ、「雪、置いとけ~」と言うが、「大丈夫!運動だからぁ」と答える。
何度かそれを繰り返したが、今はおじさまが現れたら素直に甘えている。おじさまはそれをすることが喜びなのだとわかったから。
おじさまとは大の仲良しだ。
私はその時は、雪をかき集め助手をする。
20年前は一歩外へ出ると人が敵にしか見えなかった。
さて、今日は何をしようか。
あ、黒ニンニクそろそろいいかな?
見てみると、ちょうどいいかんじ
食べてみる…………うん、美味しい!
炊飯器に入れて保温するだけで出来た。不思議……
そのうち、お腹がグゥ~と鳴り出しそこからご飯支度。
土鍋で玄米ご飯を炊く。
味噌汁には、二年前拾って干した昆布に、手づくりの焼き干し。
薪ストーブの上で放置した、骨まで柔らかくなったニシンの甘辛煮、手づくりキムチ、漬けた梅干し、納豆、それにタマゴを一つ焼いて、今日の1食め完成。
お腹が鳴ってから1時間も経過している。
これがちょうどいい時間。
私にとっては贅沢極まりないご馳走なのだ。
真っ白の庭に、雪がフワフワと舞い落ちる。
それを見ながら、今日も美味しいご飯を食べられることに感謝して、いただく。
ふとみると、薪ストーブの火が消えかかっていた。
慌てて小さな火の残りにフゥーフゥーと息をふきかける。それだけで火は再び生き返る。
炎は、美しく、神秘だ。
でも、一番美しいのは炎が消えて、炭だけが真っ赤に燃えている時。
夜明けの太陽みたいな赤。まるで生きているような動きをするから、時々ずぅっと見つめてしまう。
きれいだねぇ~と、声をかける。
色が有るって、実はすごい事なんだなと感動。
10年前は、全てが灰色だった。
そのうちまぶたが重たくなり、側に寄ってきた愛犬とぴったりくっついてソファーで横になる。
愛犬がくっついたところが、ぬくい。生きているって温かいんだな、って嬉しくなる。
体が求めてきたら従う。
眠い時は眠る。こんな贅沢な時間に幸せを感じる。
お風呂にゆっくりと浸かり、汗を流す。
歌は歌わないけど、時々般若心経を唄う。
般若心経は、ご先祖さまに感謝の気持ち。
あまりにも長風呂なので、時々愛犬が「おかあさん、まだぁ~?」と様子を見にくる。(影が見える)
扉を開けて姿を見せると、安心して戻っていく愛犬🐶
「今日も気持ちいいお風呂をありがとう」と、お風呂場に挨拶してからあがる。
夜は必ず空を見上げる。
ものすごい数の星に、今日もきれいだねぇ~と呟く。
自分がいかにちっぽけな存在かと、思い知る。
仕事の時以外はこんな日常だけど
こんな生活をずっと昔に思い描いてきた。
ゆったりと、のんびりと、静かに、日々が過ぎ去る。
生活に追われ、お金を必死に貯めていた頃には味わえなかった幸せが、今、ここにある。
天国だなあ。。。
でも、ずっとじっとはしていられない。
思いついたら何でもやってみて楽しむ。
そこから驚きと感動、そして見事に自然の摂理が繋がり合う。
知らないことを知り、実際に自ら試してみる。
めんどくさいと言われることにこそ、実は宝が詰まっている。便利なものを使っていた頃には味わえずにいた感動がそこにはある。
絶対に口から出さない言葉は「無理」
この世の理(ことわり)を、自ら無くしてしまう言葉。
無理と言うと、可能性の未来は瞬時に消えてしまう。
もったいなくて口が裂けても言いたくない。
自分は本当に恵まれていて、ツイていて
本当のこの世の天国を今、味わえている。
そう思えるのは、そうじゃなかったトキを知っているから。私なりの地獄を知ったから。
でも、自分から離れた世界は混乱極まりない。
結局、どこを見てどう捉えるかで、天国になったり地獄になったりする。それがわかりつつある。
人間は地獄を味わうからこそ、ただの平凡が有りがたく感じられる。
ずっと平凡で居たなら、こんな感謝の気持ちは味わえなかったのかもしれない。
許せない人も、憎しみを持つ人も居なくなった。
何を見ても知っても怒りの感情がわきあがることがなくなった……。
国には、依存や期待はしない。
過去の人たちも、今自分が天国を味わう為の、人生ドラマの脇役を見事にこなしてくれた。
だから世の中には本当に悪い人はいないのかもしれない
皆、何かを守る為に必死なだけなのだ。
そして、そんな人々からも、必ず学びを得られることに気がつく。
そっかーっ、そうだったのかと自分の中の隠れていたゴミを見つけ、スッと取り出し薪ストーブの炎にポイと燃やしてもらう。
時々、巨大なゴミが見つかった時はかなりの時間を要する。
自分と自分の小さな戦い。
妄想をたくさんする。
皆がいつも笑っていて、助け合い、自然と共に生き、喜び、その中で野や山を駆け回っている自分。
暑くもなく、寒くもなく、畑で転がり、虫や草と戯れて大きな木に抱きついている自分。
8年前、これから光輝く人生になるといつも自分に宣言してそんな自分を妄想していた。
だから、妄想だけは欠かさない。
そんな未来は必ず有る。
と、勝手に決めている。
その為には、生きている今を天国にすること。
全て自分次第、だれのせいでもなく………。