カツサンドBOX

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これといって趣味がないのですが、ポップミュージック聞いたり、映画・ドラマ・舞台そしてAVまで、『いいな』と思うモノや人に『外野アルプススタンド的』感想文を書いてます。
(ブログ内容はちょくちょくマイチェンしております)

ゲネプロを見終わって府中から京王線に飛び乗り考えた。

う~ん🤔🤔🤔

あなたは平塚雷鳥が書いた、あの、有名な一説をチラシに載せましたね。

今回の芝居を見てて思った最初の感想は泥沼の『ラヴストーリー』なのだと思った。

だけどよく見ると違うんだよね。

ラストシーンでのあの編集者さん達のその後を語るシーンでそれぞれがこのように言う。


「私は新しい女ではないのです」

と何度も言わせる。

ここであなたの考え方がどこから沸いてきたのかわかった。


こうだ。


男なんて所詮女が居なければ生きて行けない動物だ。

また女性とは愛する人にはなんでも出来るのだ…と。


そうですよね?今の僕ならあなたに向かって面と向かって言える。

何故10年前にこれがわからなかったのかなぁ?





ゲネプロを見終わって、僕はブラボーと言った。これしかなかった。

昔の時代が今の時代に追い付いたのか?

今の時代が昔の時代に偏りはじめたのか?

おかしな錯覚をしてた。

でも、良かった。

脚本(本)が良かったと言いたいけどさ、そうじゃないですよね。

やはり、役者がこの世界観を表現してみせました。しかも一人一人が説得力をもって。


この説得力は若い時は観客にはドッジボールでセリフをぶつけるだけになってしまうが、あなたが向こうに行ってもあなたの役者達は作品を演じ、彼等にも10年の年輪を刻んでいる。


そこから発せられるセリフは説得力をもって僕達観客に刺さり浸透させる。そして舞台の上での人間を演じる。演じた者が事実を訴える。僕はそこに熱いものを感じた。だから彼等に『ブラボー❗️』という言葉しか投げられなかった。


だからこそ良かったんですよ😄

今日の芝居。

つい感動しちゃった~😄


先生っ😄

いい芝居でした。

ありがとうございました🙇🙏

また😄🖐️🖐️



2023年12月、僕には沢山の『ラジ友』が出来た。

『ラジ友』、いわゆるラジオの番組を通して知り合った、リスナーさん同士の友達だ。


そんなラジ友さんが都内のコミュニティFM『ラジオフチューズ』を紹介してもらった。



・アナウンサーっぽくないんだ。

・プロっぽくない喋り方がいいんだ。

・面白いから、一度聞いてみて。


僕もラジオはAMラジオからだったし、喋りはAMと思ってる一人なので、そんなに面白い喋りをするなら聞いてみよう。


で、発見したそのMCが「みかみかさん」だった。

2023年12月、最大の事件、最大の再会となった。


🤔🤔……😳😵😱

思わず数人のラジ友さんに「この女の人?間違いない?」


そう😄❗❗❗……との事。


ラジ友さんの心を掴んだこの女性とは、お尻合いだった。

いや失礼🖐️🖐️

知り合いでした😅


訳あって疎遠になってしまったのだが年末最大の再会になった。

なんたる劇的❗️

しかもラジ友さんは放送中にみかみかさんに確認を求め、放送中にみかみかさんが『僕の』確認をとったのだ。

みかみかさん曰く

「本物だ」

そう本物です。

そこからポツポツやり取りが始まった。



この向かって右の女性が『みかみかさん』だ。

とても博学な方です。

東京の事は知らない事が無いくらいよく知ってる。

さらに

『基礎体力』という不思議な体力を持っていて、マラソンを練習nothingで走りきってしまう。

芸能・スポーツ・レジャー・福祉迄と守備範囲が広くとにかく詳しい。ボッチャというマイナーなスポーツの審判資格も持っている。お花の師範でもある。舞台や映像のシナリオも書ける。


僕の知りうる限り唯一のスーパーウーマン。

さらに丸裸にしてゆくと

みかみかさんは舞台の女優でもある


府中を中心に活動する市民劇団『葵の会』である。

みかみかさんは『葵の会』という市民劇団に所属してて、そこの女優なのである。

『葵の会』という言葉の響きだと、一見新興宗教か?と思われるような名称だが、この劇団の創設者が戦後の昭和時代のテレビラジオ番組に尽力した有名脚本家 『高垣 葵』(たかがき まもる)さんが創設した劇団だ。自分の名前の一文字を取り『葵の会』という劇団が発足した。


僕も少なからず高垣葵先生とは知り合いで、劇団にも知り合いが居る。

しかし劇団とも疎遠になった。


みかみかさんとも『葵の会』とも疎遠になっていた僕が、まさか、ラジ友さんが再会のキーマンになり引き合わせてくれるとは夢にも思わなかった。


そこで今回特別の特別で

『青鞜の女たち』のゲネプロを見る機会に恵まれた。

そしてそして会場では、みかみかさんのラジオにゲスト出演された「佐藤まどか」さんとも知り合えた。

こんな嬉しい出来事に感謝です❗️



では、ここからは『みかみかさんと葵の会』のレポートに入る。


その『葵の会』が6月15日(金)に府中で舞台公演がある。そこに、みかみかさんが出演する。


みかみかさん以外にも何人か知り合いが居る劇団の公演。みかみかさんの番組にゲスト出演した柴田季亜(しばたきあ)さんも重要な役で出演する。(この方も知り合い)

劇団創設者の高垣葵氏が亡くなっても、演劇活動をしていた事に胸が熱くなった。









この劇団、かなり骨太な『社会派』の芝居づくりを得意とする。

みかみかさんのラジオにゲスト出演した劇団広報部が「大河ドラマを見るつもりでご来場ください」と言っていたが、全く、その通り。

明治時代の青鞜とそれに関わる男と女の感情が渦巻く芝居だ。


今回、みかみかさんが出演する演目がコレ↓





みかみかさんは物集和子さんを演じる。読み方は(もづめかずこ)と読む。(ものあつめかずこ) ではない。

小説家として活躍する。

そして演目全体のナレーションを物集和子のまま担当する。

この語り口調はラジオではお耳にかかれない。ホントに見てほしい。


確かに博識なみかみかさんの情報量を考えるとこの役当て書きか?と予想される役かも知れないが、この芝居はノンフィクションである。当て書きではない。

また今回の演目は誰が主役という芝居ではない。

主人公は雑誌『青鞜』なのだから。

そこに関わった全ての人達の生き様を芝居にしたものだ。


ラジオフチューズ火曜パーソナリティーみかみかさんの有名なワンフレーズ『府中から宇宙へ!』


そうタイムマシンで四次元空間に流れ込み明治時代へ連れてってくれる。


時は明治初期。

女性だけで女性の目線で創った記念碑的雑誌があった。


その雑誌名は『青鞜』(せいとう)と言う。


それに関わった30名の女性達の事実に基づいた芝居である。


みかみかさん演じる物集和子はこの『青鞜』を創るため仕事場を提供する創立メンバーの一人を演じる。


『青鞜』に関わったメンバーは知的な女性ばかり。上記のチラシの裏面に登場人物表があるが、何人か名前を知ってる人も居るのではないだろうか?

今見ても『青鞜』には錚々たるメンバーが並んでいる。ちなみに初版発刊号のイラストを担当するのが長沼智恵子である。そう、後に高村光太郎の妻になり、彼の有名著書『智恵子抄』のその人もブレインの一人だった。


平塚雷鳥(ひらつからいちょう)が『青鞺』の編集長を努め、

小説や詩を提供する作家の一人与謝野晶子も在籍。だが与謝野晶子は与謝野鉄幹が創る文芸雑誌『明星』を創設するため、『青鞜』からは離れて行く。


女性の為の女性目線による文芸雑誌『青鞜』。

前代未聞の雑誌が発刊されたのである。


彼女達の事を僕的に考えてみた。創刊号の仕事……きっと夢で溢れて楽しく創っていったと思う。一週間寝なくとも夢のパワーでいとも簡単に乗り切った事だろう。


夢が形になる。


雑誌を創るための基地

雑誌を創るための努力

雑誌を創るための貧乏


楽しかった事だろう。


新しい雑誌を創る事の苦労など彼女達には数ミリも無かった筈だ。


彼女達の意に反し『青鞜』は日本全国で売れる。当時の雑誌の価格では少々高い設定だったのに、用意した初版部数1000部が完売する。


売れたという事は沢山の人が手に取ったという事だ。そしてそれは浸透した。

彼女達に雑誌編集のプロになる道が開けた。

さらにこの成功により第二号からは、女性による文芸雑誌の方向から、女性の社会的地位の向上・社会記事が盛り込まれるようになる。


だが時は明治なのだ。

浸透した雑誌を手に取ったのは一般の人ばかりではない。時の権力者も持っていた。


この頃の日本が、政治が、治安当局が、雑誌『青鞜』を反抗分子として捉えてしまうのだ。

なぜ反抗分子と思われるか?

バックグランドには第一次世界大戦があったからだ。


良妻賢母を良しとしたこの時代に『青鞜』では女性の平等、貞操、堕胎、同性愛、偏愛(官能小説)、芸能などの議論を活発に行い記事にした。芸能については当時のスター松井須磨子が今で言うところのアイコンとして取り上げていたのがアクセントになっていると思う。

そんな松井須磨子も自由恋愛に興じ溺れても島村抱月との愛を貫く。


この『青鞜』が取り上げた記事の裏には泥沼のラヴストーリーが存在していたのだ。そんな事をよそに『青鞜』の文芸や記事はどんどん読者に浸透させて行く。


今まで声を押し殺してきた女性はこの雑誌の登場によって光を見いだした。


そこには知らない世界があり、

そこだけで許される世界がある、

ここには理想の世界がある。


日本女性に共感の連鎖が起きていたのだ。

そんな嬉しい共感の連鎖があるのに

『青鞜』の成功は編集者や作家にも変化が起きる。


文芸雑誌のスタンスから、今の週刊誌のような社会的記事を企画する。


・吉原に売られた女性のインタビューの慣行した。

・女性がプライベートでバーにカクテルを飲みに行く。


これは良妻賢母を良しとした社会では完全に色物の行動だった。

今の時代の物差しで計ると何が色物なのかわからない。全く普通の取材なのだ。


ではもし、この時代、自由に人を好きになったらどうなるのか?

明治初期の時代では、お見合いで結婚し良き妻になり、妻は男子を産むこと。それが当たり前だった世の中だ。そこに『恋愛』など考えられない行動になるのである。


それが『青鞜』の中で起きるのだ。


それは不倫という形にまで発展し、殺人未遂事件まで引き起こす事になってしまう。


彼女達の行動は全てパパラッチされ、そこに日本の権力が待ってましたとばかりに動くのである。


結果、『青鞜』は経済難に陥り僅か五年で活動を終えてしまう、いや、本当は国家権力に取り潰されてしまうのだ。少し古い書き方をすると、ハレンチグループ扱いされ、危険思想(左翼活動扱い)を持つグループと見なされた。


『青鞜』に関わった全ての女性が表現の自由を奪われた。


雑誌『青鞜』。

あなたは週刊誌を買って読む人だろうか?それとも電子書籍?そこにはゴシップもあれば入念に取材を慣行した特ダネもある。

僕達はその記事を読んで、知らない世界を覗き見る事ができる。

そして、憤りを感じたり、悲しみの渦に飲まれたり、開いた口が塞がらないくらい呆れたりする。


・育休を二週間取ったら会社に来るな。

・女性の容姿に何か言おうものならセクハラ。


ふざけるな❗️と誰でも怒鳴れる。

そんな時代が来る事を夢見て命懸けで雑誌を創った女性達が『青鞜』の編集者達だった。

その女性達が今の時代のマスコミの礎の一端になっていると言っても過言ではない。


青鞜の代表 平塚雷鳥(ひらつからいちょう)は初版発行の際、有名なメッセージを残している。


~元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった~


凄い一説だ。

これは当時の時代への宣戦布告であり、社会への皮肉であり、当時の日本の全女性に「女性は日陰者ではない」という熱いメッセージを送った。


表現の自由を踏みにじらながらも戦った女性達が居た事を私達は忘れてはいけない。


令和の現在も生きづらさを感じてる人も居るだろう。だが昔に比べれば女性が輝けるチャンスは広がっている。

虹の世界に渡った彼女達は、その一歩踏み出す勇気にきっと期待してる筈だ。


『葵の会』は一年に一度、このような大河ドラマのような芝居を上演する。

お時間があれば是非見に行ってほしい劇団だ。





みかみかさんはこのような骨太の芝居に出演しパワーを発揮する女優ある事も付け加えておきます。

それと


市民劇団『葵の会』は劇団員募集中だ。年に一度の公演なので仕事を持ってる人でも俳優にチャレンジする事ができる。舞台で自己表現をしてみてはどうだろうか?広く門は開いている。




最後に

ラジオフチューズでは『府中から宇宙へ』というフレーズがあるのだが

みかみかさんや『葵の会』は、どんな野望があるのだろう?

是非聞いてみたいものだ😄🖐️


(このブログは暫くの間マイチェンを繰り返しまーす)








 










最近は民放ラジオだけでなく地域のラジオ局というのがある。電波はあまり遠くに飛ばないので、せいぜいそのラジオ局周辺から隣の県迄で聞けるラジオ局『コミュニティFM』だ。

コミュニティFMは以前にも書いたけど災害時にその地域にダメージがあった時に、その地域の行政の情報を伝えるラジオ局だ。

だが、そういったダメージがない時はその地域限定の生活情報を提供している、どこにでもあるFMラジオ局なのである。

電波が微弱なので、その地域とせいぜい隣の県あたりまで。その狭い範囲の電波しか受信できないから、普通は聞けない。

だが最近は聞ける。

コミュニティFMを聞けるラジオアプリがある。そのアプリによって、例え東京に居ても淡路島のコミュニティFMの放送をきけるのだ。

実に有り難く頼もしい存在ではないか?これは職場が変わった時に特にいい。先の例で淡路島で仕事をしてた人が東京で仕事をする事になったとする。

そんな時に故郷の放送を聞けるのは嬉しい。東京にいてもラジオを聞いてる時は、心は故郷に寄り添える。

それがコミュニティFMのラジオアプリだ。

実に有難いアプリである。