尾張徳川家の至宝 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

5月20日(月)あべのハルカス美術館、尾張徳川家の至宝展。

 

 

ナビゲーターは女優の国仲涼子(1979~)さん。NHK大河ドラマ「光る君へ」に紫式部の母ちやは役で出演したそう。早速展覧会の内容です。以下の文章はチラシ裏面から引用しました。

 

 

徳川家康の九男・義直(1600~50)によって創始された尾張徳川家は、名古屋城を居城とした大大名で、紀伊徳川家・水戸徳川家とともに御三家の一つに数えられていました。

 

 

徳川美術館は、その尾張徳川家に伝えられた大名道具を有しており、その所蔵品は家康の遺品「駿府御分物」をはじめ、歴代当主や夫人たちの遺愛品など一万件余りにのぼります。

 

 

「尾張徳川家の至宝」展では、甲冑や刀剣など武具のほか、茶道具や香道具、能道具、婚礼調度、書画など選りすぐりの180点を拝見。展示物を通して、尾張徳川家の歴史を知り、華やかな大名文化に触れました。

 

 

  Ⅰ 尚武 もののふの備え

 

伝・狩野探幽筆《徳川家康画像(東照大権現像)》

尾張家7代・徳川宗春所用

江戸時代(17世紀)

 

 

《銀溜白糸威具足》

尾張家初代・徳川義直着用

江戸時代(17世紀)

 

 

初代越前康継再刃

《脇指 銘 吉光 名物 鯰尾藤四郎》

織田信雄→豊臣秀吉→豊臣秀頼→徳川家康→尾張家初代・徳川義直 所持

鎌倉時代(13世紀)

 

 

  Ⅱ 清雅―茶・能・香ー

 

重文《織部筒茶碗 銘 冬枯》

岡谷家寄贈

江戸時代(17世紀)

 

 

《花色・茶・萌黄段に輪宝・稲妻・杉木立文厚板唐織》

江戸時代(17世紀)

 

 

《青磁香炉 銘 千鳥 大名物》

徳川家康→尾張家初代・徳川義直 所用

中国・南宋時代(13世紀)

 

 

  Ⅲ 求美

 

重文《純金葵紋蜀江文 薬茶碗と薬鍋》

雲仙院千代姫(尾張家第2代光友正室)所用

寛永16年(1639)

 

 

  特別公開 国宝 初音の調度

 

「初音の調度」は、三代将軍家光の長女・千代姫が尾張徳川家に嫁ぐ際に持参した調度品で、国宝に指定されています。前期展示は《初音蒔絵旅櫛箱》でした。

 

国宝《初音蒔絵旅櫛箱》

雲仙院千代姫(尾張家第2代光友正室)所用

寛永16年(1639)

 

 

国宝《胡蝶蒔絵掛硯箱》

雲仙院千代姫(尾張家第2代光友正室)所用

寛永16年(1639)

 

 

  特別公開 国宝 源氏物語絵巻

 

「源氏物語絵巻」は現存最古の源氏絵で、国宝に指定されています。4期に分けて順次公開。私が来館した第2期は《早蕨》でした。

 

国宝《源氏物語 竹河(一)》

平安時代(12世紀)

 

国宝《源氏物語 早蕨》

平安時代(12世紀)

 

国宝《源氏物語絵巻 宿木(三)》

平安時代(12世紀)

 

国宝《源氏物語 東屋(二)》

平安時代(12世紀)

 

 

来年秋、徳川美術館で源氏物語絵巻全巻を一挙公開する展覧会があるそう。最後に徳川美術館の紹介がありました。

 

 

  徳川美術館

 

徳川美術館は、尾張徳川家第19代義親よしちかによって設立された(財)尾張徳川黎明会が運営する私立美術館で、昭和10年(1935)に開館しました。

 

 

当時の展示室は、現在も外観をそのままに企画展示室として使用され、昭和初期の美術館建築を代表する国の登録有形文化財に登録されています。

 

 

昭和62年(1987)秋には増改築工事が完成し、名品コレクション展示室などが加わることによって、より一層充実した展示を見れるようになりました。

 

 

名品コレクション展示室では、尾張徳川家当主の生活の場であった名古屋城二之丸御殿を、時代考証に基づいて部分的に復元し、大名の生活と文化を紹介しています。

 

 

平成16年(2004)には、隣接する日本庭園「徳川園」と、尾張徳川家旧蔵書を収蔵する「名古屋市蓬左ほうさ文庫」がリニューアルオープンしました。

 

 

「尾張徳川美術館の至宝」展で見たものは、徳川美術館に行けば常設で見れるんですね。また、7月3日(水)から9月1日(日)まで、サントリー美術館(東京)を巡回します。

 

 

  ミュージアムショップ他

 

展示物を見た後は、ミュージアムショップで黒蜜きなこ餅を買いました。

 

 

味は言葉通り。2個食べないと一人前にならないぐらい小粒です。

 

 

それにしても「江戸徳川家の至宝展」だったらもっと人がいたのかな?展望台のゲートは長蛇の列だったのに、美術館はガラガラでした。

 

 

展望テラスで展望台から降りてきた人たちと合流。

 

 

天気が良ければ万博記念公園の太陽の塔が見えるそうですが…。今にも雨が降り出しそうな天気で、梅田のビルまでが限界です。

 

 

あべのハルカスを出た後は天王寺駅に直行。大阪市立美術館が開館するまで、このパターンが続きそうです。