5月26日(金)神戸市立博物館の前は長蛇の列。
「ジブリパークとジブリ展」は予約制で混雑は覚悟していましたが、想像以上でした。博物館のツイッターによると、6月20日(火)の時点で来場者が20万人を超えたそうです。
まず始めに、『千と千尋の神隠し(2001)』のワンシーンを再現した撮影スポット。千尋になりきってカオナシさんと撮影しました。
そして『となりのトトロ(1988)』に登場する「ねこバス」の撮影。行先が「こうべ」になっているのがいいですね。車内のクッションは柔らかく、ふかふかでした。
それから『千と千尋の神隠し(2001)』に登場する湯婆婆の撮影。
湯婆婆は油屋当主。
湯婆婆の顔をしたフクロウ。何もかもが怪しげです。
机の上に、千尋との契約書がありました。それにしても、千尋の字が小さいですね。恐怖でおびえていたのが伝わってきます。
撮影可能エリアだけ採り上げるとジブリの世界を体験をする展覧会だと思われがちですが、ちゃんと宮崎吾朗(1967~)のスタジオジブリでの仕事を紹介する展示もありました。
第1章 はじまりは三鷹の森ジブリ美術館
信州大学卒業後、建設コンサルタントとして活躍していた宮崎吾朗。東京・三鷹の森ジブリ美術館の建設プロジェクトに抜擢され、初めてスタジオジブリの仕事に関わりました。
ジブリ美術館構想時のイメージボードを作成したのが、父・宮崎駿(1941~)。それらを具現化したのが吾朗監督です。
第1章では、吾朗監督のスケッチや制作資料を見たり、建設や空間デザインなどを含め、ジブリ美術館がどのようにつくられていったのかを見ていきました。
第2章 アニメーションの世界をつくる
宮崎吾朗は、三鷹の森ジブリ美術館の初代館長を務めた後、アニメーションの映画監督という一歩を踏み出し、映画『ゲド戦記(2006)』、『コクリコ坂から(2011)』、『劇場版 アーヤと魔女(2021)』を手がけました。
第2章では、これらの作品について、映画のベースとなるイメージボードや背景美術などの展示、ジブリ美術館で行われた企画展示「アーヤと魔女展」の再展示を見ました。
第3章 アニメーションの世界を本物に
ここで愛・地球博(愛知万博)のパビリオンとして建設されたジブリパークの「どんどこ森」にある「サツキとメイの家」の模型が登場。実物を5分の1のスケールに縮小したかわいらしい模型です。いろいろなアングルで撮影しました。
正面から
斜めから
横から
部屋の様子も細かく再現されていて、「本当に人が住める家を作るため」にいろいろ工夫した成果が出ています。
書斎の様子
和室の様子
併せて建築資材や現地の写真の展示もありました。
第4章 ジブリパークのつくりかた
2022年11月に「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリアが愛知・ジブリパークの第1期として開園。第2期の「もののけ姫」「魔女の谷」の2エリアは2023年度に開園予定です。
ジブリパークは、アニメーションの世界を自分の足で歩きながら、秘密を発見できる場所。第4章では、そんなジブリパークをつくる過程で吾朗監督がどのように考え、描き、つくっているのか、ジブリパークの舞台裏を見ました。
最後にジブリパークの紹介があって終わり。この展覧会を見た人で、実際ジブリパークに行った人はどれぐらいいるでしょうか?