8月31日(火)午後。西宮市大谷記念美術館にて。
「2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を見ました。
「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」は、子どもの本専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」の期間中に開催される、絵本原画のコンクールで入選した作品を紹介する展覧会。
コンクールは5点1組のイラストを用意すれば誰でも応募できる公募展で、絵本の専門家である審査員たちによって、既に絵本として発表された作品(ただし2年以内)も未発表のものも全て公平に審査されます。
ちなみに「2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展の審査員は次の5名。日本からは、板橋区立美術館館長の松岡氏が加わりました。
今年は新型コロナの影響により、見本市もコンクールも全てオンラインで行われ、68ヶ国3,235組の応募のうち、日本人8人を含む23ヶ国76作家が入選を果たしたとのこと。
そしていよいよ展示内容に入ります。
まず始めにアジア。
相澤史(日本)《わたし、お姉ちゃんになります》
あお木たかこ(日本)《ABC》
いちかわともこ(日本)《収穫祭》
いわさき智沙(日本)《愛犬といっしょに》
umeco(日本)《わたしのおはなし》
西岡秀樹(日本)《まよなかのようちえん》
波田佳子(日本)《パオロのスケッチブックのおかしな住人たち》
ホリベクミコ(日本)《ねこちゃんの すきなこと》
ジン・ウニョン(韓国)《遊びの発明家》
ハン・スンム(韓国)《お父さんとお母さんの小さな秘密》
シュエ・ホイイン(台湾)《夜のおさんぽ》
チェン・イーチン(台湾)《日々の品々》
チェン・ウェイシュエン(台湾)《世界の道ばた動物図鑑》
チャン・シャオチー(台湾)《ずっと目をつぶっていられたらいいのにな》
トゥアン・カイリン(中国)《九つの色をもつシカ》
次はヨーロッパ。
エレーナ・ブーライ(ロシア)《おもちゃ屋さんとおもちゃたち》
オルガ・エピーヒナ(ロシア)《ありえないことリスト》
カテリーナ・ゴレリク(ロシア)《窓の向こうに》
ゴーシャ・ヘルバ(ポーランド)《えかきさん》
マリスカ・ヘワルト(オランダ)《ぞうって、最高!》
アンドレア・アンティノーリ(イタリア)《キツネザルの一生》
ジョヴァンニ・コラネーリ(イタリア)《物語をなくしたビビ》
ベアトリーチェ・ボゴーニ(イタリア)《母音の共感覚》
マッシミリアーノ・ディ・ラウロ(イタリア)《感情料理人》
ロトンド(イタリア)《目玉、カエル、落書き》
アンナ・アパリシオ・カタラ(スペイン)《ウーゴはねむれない》
最後に南米。
ホアキン・カンプ(アルゼンチン)《プール》
アンドレア・ガゴ(ペルー)《本》
中国、韓国、台湾など、アジア圏からの入賞者が目立ちました。また、動物の目の色などにお国柄が出ていて面白かったです。
「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」は、1978年以来恒例の展覧会。またいつか、邦人作家に絞った歴代入選者の展覧会を見てみたいなと思いました。