先日の続き。
ロープウェー六甲山頂駅を通過。タイミングを合わせれば、下からゴンドラを見れますが、ここで20分待つ余裕はありません。
時刻は午後4時50分。フィールドアスレチックの営業時間は終わりに迫っていました。
ガーデンテラスへの道を歩きました。
途中、ミーツアートの作品があります。一斉にこちらを見つめられているようでなんだか不気味。暗くなるとさらに迫力を増すような。夜ここを歩くのは怖いかもしれません
六甲おみやげ館に入りました。
六甲山を訪れるのは今回で年内最後になりそう。そんなわけで、リクエストの品を全て買いました
はちみつは2種類買って試食。色の薄いアカシアの方が美味しそうに見えますが、味は市販のハチミツと変わりなし。甘さ控えめでハーブの香りがよく利いた百花蜜に軍配が上がっています。
山上バスに乗ろうか迷いましたが、オルゴールミュージアムまで3駅なので歩くことに。ところが意外と距離があり、バスで移動すべきだったと後悔。
オルゴールミュージアムに着いたのが、午後5時40分。辺りはすっかり暗くなり、既にナイトミュージアムは始まっていました。
ムットーニのオルゴールシアターの上演時間になるまで、館内の展示物を見ました。
オルゴールシアターは盛況。午後6時の回は50人ぐらいいたと思います。幸いその辺の配慮も行き届いていて、からくり人形がスクリーンに映し出され、後ろの席からでもしっかり見えました。
ムットーニ、こと武藤政彦(1956-)氏は、1980年代半ばより油絵と並行して立体作品の制作を始める。音と光と人形達の織りなす幻想的な作品世界が高い評価を受け、全国の美術館やアートスペースで展覧会を多数開催。メディアへの露出も多く、2007年には徹子の部屋にも出演したとの事。
中庭の池には、伏見雅之氏の作品がありました。池の上に浮かぶ「かこはしとわ」の文字。一文字ずつ照らし出された文字を順番に読んでいくと、それが一編の詩になっているというトリッキーな作品。
それは「過去とはどこか」という回文で作られた詩で、詩の作者は美術家の福田尚代(1967-)氏。アート作品の題も「過去とはどこか」。写真を撮る者としては、全部点灯する瞬間が欲しかったなぁ。
こちらはMATHRAX(久世祥三氏と坂本菜里子氏のユニット)の作品で「風のうたよみ」。神戸市長賞を受賞した力作ですが、外が暗くて作品が見にくく、残念でした。
そして「Survivor Grandma」。制作したCLEMOMOは廃棄物を素材にして作品を創るアートユニット。この人形は、環境の変化にも関わらず存続する六甲山のように、長い時間を生き抜いてきた老人なのだとか。
体内から放つ謎の光。どう見ても、人形の姿が月に到達した宇宙飛行士にしか見えませんでした。
最後は林和音(1984-)氏の作品で「アミツナグ」。
棕櫚縄やPPテープなどを編み込んだものを空間に配置。本作品は、木々を支えに触手を伸ばすように増殖していく造形を見せたとの事。
ライトアップの光が幻想的で、太古の時代にあった植物を連想させます。
せせらぎ散策路にある作品は、土井満治(1979-)氏の作品で「水糸の庭」。夜はまた違った印象で、深海の底を歩いているような錯覚に陥りました。
そして「鳥たちの舞踏」。ソウルと東京を拠点に活動しているグループ、IVAAIU CITYの作品です。
せせらぎ散策路を通り抜け、高山植物園に向かいました。
つづく