正倉院 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

初めての奈良観光。

 


奈良国立博物館で開催中の正倉院展を見るため、近鉄奈良駅で下車。

 

 

駅を出た所に行基上人像があり、おおっ!と歓声が上がりました。

 

 

行基(668-749)上人は、奈良時代に治水や架橋などの慈善事業を行い、東大寺大仏建立の責任者になった人物。慈悲深い顔立ちですが、かなりのやり手だったとか。

 

 

駅前の大通りで鹿せんべいを売っていました。

 

 

奈良に来て驚いたのは、鹿が道を歩いている事と、日本人より外国人観光客の方が多かった事。

 

 

閉館時間の都合上、奈良国立博物館の前に、正倉院に行きました。

 

 

途中、東大寺大仏殿を見て、小学校の遠足で歩いた道だった事に気づきます。

 

 

正倉院への道を歩きました。

 

 

エサに群がる鹿たち。飢えているようで、見かけによらず凶暴。これには驚きました。

 

 

奈良公園はとても広く、園内を歩くだけで15分はかかったと思います。

 

 

天平勝宝8年(756)に聖武天皇が亡くなり、悲しんだ光明皇后が、四十九日法要の際、天皇が大切にしていた品々約650件を、東大寺の大仏に捧げたのが正倉院の始まりです。

 

 

北倉は聖武天皇と光明皇后にゆかりの深い品々、中倉は役所の書類や武器、南倉は東大寺の儀式などで使った品などを納めているとの事。

 

 

床下2.7mの高床式構造で、湿度調整が絶妙な校倉造り。今から1200年以上前の物がこれほど良い状態で残っているのは珍しいとか。

 

 

現在、正倉院の宝物は9000件にのぼります。戦後、正倉の宝物は西宝庫に移され、染織品や聖語蔵経巻は東宝庫に納められたそう。

 

 

明治以降の正倉院は、宮内庁が管理していて、西宝庫は天皇の許可が下りない限り開けられません。

 

 

帰りは大仏池のほとりを歩きました。

 

 

そして地下道を通り抜け、奈良国立博物館へ。正倉院展はまだなのに、校倉造りの建物を見た事で満足。奈良観光、滑り出しは順調でした。



つづく