須磨離宮公園① | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 先日、須磨離宮公園に行きました。

 

 

 高さ約20mのヒマラヤ杉。須磨離宮の造営時に植栽されたらしく、庭園の設計は福羽逸人氏が行ったという記録があります。

 

 

 須磨離宮は1907(明治40)年に、とある宗教家の別邸を宮内省が買収し、1914(大正3)年に完成した皇室の別邸です。当時は「武庫離宮」と呼ばれていました。



 しかし1945(昭和20)年の戦災で離宮御殿など建造物群の大半が消失。庭園は復元整備され、平成天皇の成婚記念として、1967(昭和42)年に神戸市に下賜。これが須磨離宮公園の始まりです。

 

 

 今回は馬車道を歩かず、あじさいの道を歩きました。

 

 

 カメラ講座の受講生らしき団体が、新池の前で何かを撮影していました。おそらく林の中の鳥や、泳ぐ鯉を撮っていたと思われます。

 

 

 植物園への連絡橋を渡りました。

 

 

 植物園は戦前の神戸経済を支えた岡崎財閥の土地で、神戸市が1973(昭和48)年に買収したものです。1995(平成7)年の阪神大震災で倒壊するまで、園内に岡崎邸がありました。

 

 

 ぼたん園にカンヒザクラが咲いていました。この桜は中国南部から台湾に分布する種で、沖縄で桜と言えば、この種を指すそうです。

 

 

 10月から4月にかけて咲く、十月桜も咲いていました。

 

 

 十月桜は江戸彼岸と豆桜の交雑種で、江戸時代の後期から広く栽培された品種です。

 

 

 足元にはクリスマスローズが咲いていました。

 

 

 花の庭園に着きました。

 

 

 3種のシクラメンにエリカ、そして紫の葉ボタン。早春らしい色合いです。

 

 

 ストックやパンジーが咲く道を歩き、冬の庭園は寂しいという固定概念が覆されました。

 

 

  奥には小便小僧の噴水があります。