一乗寺下り松 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 狸谷山(たぬきだにやま)不動院を出ました。

 

 近くに修行の滝への道標があり、立ち寄りました。あまりにも簡単に着き、本当に宮本武蔵が修行をした滝なのか?疑問です。

 

 1605(慶長9)年、武蔵は吉岡一門と決闘をする前に滝で修行をし、不動尊が持つ降魔の利剣(悪魔を降伏する鋭い剣)の極意を感得しました。

 

 敵への憎しみではなく、決闘の前に神頼みをしようとした自分の弱さに気づいた武蔵は、八大神社には寄らず、決闘の地へ向かいました。

 

 決闘の地は一乗寺下り(さがり)松。武蔵は吉岡一門10数人を一撃で倒しました。「宮本吉岡 決闘の地」碑は、1921(大正10)年に広島県の剣士、堀正平氏により建てられました。当時の松は1945(昭和20)年まであり、現在の松は4代目で、1982(昭和57)年に植えられたそうです。

 

 ここは平安時代から、比叡山や近江国へ至る交通の要所でした。後ろの石碑は「大楠公戦陣碑」。1336(建武3)年、楠木正成が足利軍と対峙して、ここに陣を構えたと伝えられています。

 

 一乗寺駅近くに中谷カフェがあります。

 

 お土産に詩仙もちと武蔵饅頭を買いました。

 

  帰りの電車は「ひえい」に乗りました。今年デビューした電車で、比叡山や鞍馬山の荘厳な雰囲気を表現したそうです。内装も落ち着いた色合いで、高級車に乗った気分になりました。