白毫寺境内② | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 藤祭りで賑わっている会場の隅に、不動明王を始めとする13体の仏が並んでいました。

 故人が亡くなってから仏界に至るまでの間、冥界では閻魔(えんま)大王などにより、生前の行いに対して13回の審理が行われるとされていて、13体の仏はその審理を助け、故人を浄土へ導いてくださるそうです。

 

 故人は1回忌までに9回の審理を受けますが、10回目以降は、3回忌、7回忌、13回忌、33回忌に受けるそうで、あの世の修行もなかなか厳しそう。

 

 白毫寺は、南北朝時代に93ヶ所あった寺の総称で、山門内の本坊は、圓照院(えんしょういん)というお寺でした。

 

 天台宗の寺で、「自分の置かれた場所や立場で精一杯努力して一隅を照らす人こそ、国の宝だ」という、教祖最澄の教えに由来する碑が、山門の前に建っています。

 

 孔雀は毒蛇を食べることから、仏教の守護神とされているそうで、狭い小屋に3羽いました。

 

 そのうちの1羽が、参拝者を歓迎するかのように、何度も羽根を広げました。すごいサービスだと、同じ場にいた人達は大喜び。スマホでバシャバシャ写真を撮りました。

 

 陰陽の庭は、安土桃山時代に造園された歴史ある庭で、兵庫県の名庭100選に入っています。

 

 初夏にはサツキと一緒に「セッコク」という白い着床蘭が咲き、秋には紅葉と一緒に黄色く色づいたムクロジを見れるそうです。

 

 正門でツアー客とすれ違いました。今から拝観するようで、1時間後に戻るよう、添乗員が指示を出していました。ツアーは忙しいですね。私には絶対無理です。