村上邸を出た後、成相寺(なりあいじ)に寄りました。
成相寺は、淡路島に流されてきた高野山の実弘上人が、高野山を模して建立した寺です。
本尊の薬師如来立像は平安初期のもので、淡路島最古の仏像として国の重要文化財に指定されています。
境内のイブキは実弘上人の手植えらしく、南あわじ市の天然記念物だとか。そびえ立つ木から力強い生命力が感じられました。
毎年春になると花を咲かせます。
イブキの開花時期は道中の桜も満開になることでしょう。
桜はまだまだですが、菜の花が春の訪れを告げています。
玉ねぎの匂いがする道を歩きました。
八木小学校の前を通り、県道に出ました。
縦貫線下りのバスに乗り、鳥井から市(いち)へ移動。
市三條は淡路人形浄瑠璃発祥の地です。今から約500年前、西宮の傀儡師・百太夫が木偶(でく。あやつり人形のこと)を携えて三原郡市村三條組に留まり、この地の木偶師・引田菊太夫と共にその技を広めたのが始まりとされています。
淡路人形浄瑠璃発祥の道を歩きました。
三原公民館の駐車場に建つ平敦盛と玉織姫の像。一谷嫩(いちのたにふたば)軍記も淡路人形浄瑠璃の演目の一つです。
案内板に従い、道を曲がりました。
バス停から歩いて約15分。三原図書館の2階に淡路人形浄瑠璃資料館があります。