京の冬の旅スタンプラリー | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 京の冬の旅スタンプラリー3つ目の寺院は、宝鏡寺(ほうきょうじ)にしました。相国寺から西へ歩いて約10分の所にあります。臨済宗の寺院で、1644年(寛永21年)に後水尾天皇の皇女・理昌尼王が入寺してからは尼門跡寺院として栄えました。

 

 宝鏡寺は、仁孝(にんこう)天皇の娘で、公武合体のために14代将軍徳川家茂(いえもち)のもとへ降嫁(こうか)した、皇女・和宮(かずのみや)が、幼少時代を過ごした寺でもあります。本堂で和宮の遺品、円山応挙の杉戸絵、円山応震や吉村孝敬が描いた襖絵を見ました。

 また、御所から出家した尼僧へ贈られた数多くの人形、孝明天皇(1831-1867)が遺愛した人形を保存して供養をしていることから、人形寺として知られています。

 

 当初宝鏡寺を拝観する予定は無かったのですが。スタンプラリーにまんまとはまりましたニコニコ 3つのスタンプを揃えて、京菓子資料館に向かいました。

 

 寺院の拝観料は一律600円。文化財の芸術性や知名度に価値を置くと、林光院と宝鏡寺は損した気分になりますが、非公開という珍しさに価値を置くと、妥当な値段なのかな?と思います。

 

 スタンプと引き換えに、雲龍(うんりゅう)と抹茶が振る舞われました。雲龍は俵屋吉富の代表銘菓で、相国寺の故山崎大耕老師が命名したそうです。非公開寺院の割高感は、700円のお茶菓子で相殺されました。

 

 一服すると元気が出て、晴明神社へ行く気力が蘇りました。