【170503①】魚屋道 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

3年前のゴールデンウィーク、魚屋道ととやみちを歩いた時の話です。

 

魚屋道は、早朝灘の漁港に水揚げされた魚を仕入れた魚屋が、有馬の温泉旅館に鮮魚を卸すため、魚を担いで六甲山を越える道として栄えた道。登山コースにすると12kmあります。

 

 

阪神深江駅近くにある大日霊女おおひるめ神社内、魚屋道の碑から出発。10:30と遅めのスタートでした。

 

 

電車の中からも一際目立つ森稲荷神社一の鳥居。それゆえ、昭和20年(1945)5月の空襲で、青木おうぎ町にあった川西航空機甲南製作所(現:新明和工業)を攻撃するための目印にされたとか。

 

 

森稲荷神社ニの鳥居をくぐりました。

 

 

4色のツツジが境内を華やかに彩っています。

 

 

拝殿で登山の無事を祈りました。

 

 

大型連休初日、街中はだんじり祭りで大賑わい。だんじりを見送りながら坂道を上がりました。

 

 

登山口が近づくにつれ、街中の賑わいは遠ざかっていきます。

 

 

11:00登山口に到着。ここまでで30分かかりました。

 

 

荒れた道に壊れた石段。

 

 

前途をはばむ倒木。これは立入禁止のサインだったのでしょうか?

 

 

がさごそがさごそ。音の正体は草むらを走るトカゲたち。足元がもぞもぞし、早くこの場を去りたく、スピードアップしました。

 

 

木陰で涼しく、肝が冷えた事もあり、街中でかいた汗はすっかりひいていました。

 

 

11:40蛙岩に到着。

 

 

アングルを変えるとカエルの顔に見えます。大きな口をあんぐり開けて、空を仰いでいるかのよう。

 

 

目的地を一つ通過し、ようやく登山道から外れていない事を確信しました。

 

 

何かを栽培しているような所もありました。

 

 

再び道が荒れてきましたが、もう入った時のような不安感はありません。

 

 

次第に土が固くなっていくのを足で感じました。

 

 

そうこうしているうちにロックガーデンに突入。足元が滑りやすく、魚屋道最大の難所とされています。

 

 

12:15風吹岩に到着。

 

 

ロックガーデン辺りから人が増えてきましたが、一体皆さんどこから登って来たのでしょうか?

 

 

標高447m。まだ最高峰(931.1m)の半分にも至っていない事に気づき、焦りが出てきました。

 

 

風吹岩を離れ、静かな道を歩きました。

 

 

12:40横池に到着。ここでお弁当を広げるのも良さそうです。

 

 

水遊びをしている親子もいました。この親子は上を目指さず、ここで下山するのでしょう。

 

 

そういうのもアリだと思いましたが、私の気持ちは最高峰に向かっていました。

 

 

木の根道に岩石の道。足元要注意です。

 

 

所々巨大な石が転がっていました。

 

 

何度か沢を渡りました。水を飲むな!という看板、木にかかった紐。そういう誰かが通った痕跡を見ると、登山道から外れていないという確信が持て、安心します。

 

 

多くの人が木陰に座り、思い思いの時間を過ごしていました。私もこの人達に交じって休憩。後の事を考え、ここで昼ご飯を食べたのは正解でした。

 

 

ここは雨ヶ峠。魚屋道の中間点になります。

 

 

時刻は13時50分。今から最高峰へ行くのは無理だ!と声高に叫ぶ人がいて迷いましたが、行きたい気持ちは変わりません!15時到着を目指し、登山を再開しました。

 

 

つづく