【170503②】魚屋道~六甲山最高峰 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

先日の続き。

 

14:00本庄橋跡に到着。本庄橋は魚屋道の住吉川上流に架けられた石橋で、この辺りが本庄九ヶ村の入会地だったことにちなんで名付けられたそう。

 

 

橋の建設年代は不明ですが、文化3年(1806)に、灘と有馬の人々が道筋を大改修したという記録が残っているとか。

 

 

本庄橋跡から本庄堰堤を見下ろしました。

 

 

石段を昇って高度を上げ、

 

 

沢を渡っての繰り返し。

 

 

そのまま七曲りの道へとつながっていきます。

 

 

うだうだ続く上り坂。難所というより体力勝負。

 

 

コバナノミツバツツジの花が唯一の慰めでした。

 

 

大体15時に着くと分かっていなかったら、この道はいつまで続くのか不安になっていたことでしょう。

 

 

橋を渡りました。

 

 

一歩一歩、自らを励ましながら登りました。

 

 

14:50一軒茶屋に到着。

 

 

駐車場の桜が満開!

 

 

あたかも季節が逆戻りしたかのよう。

 

 

最高峰まであと300m。なのに、この舗装路を見た途端、一気に熱が冷めてしまいました。

 

 

こんなにしんどい思いをして麓から登る山だったのでしょうか?極端な話、一軒茶屋まで車で来て300m歩いただけで最高峰へ行けるのです。

 

 

15:00六甲山最高峰に到着。先程のよこしまな考えが吹っ飛び、代わりに大きな仕事をした達成感、そして根拠のない自信が芽生えました。

 

 

山登りの醍醐味を存分に味わいました。

 

 

標高931mからの眺めは最高!山が雲海のように見えます。

 

 

何だか天に昇ったような気分。なぜか私の中で1日が終わっていました。見知らぬ人に声をかけられるまでは。

 

 

その人は雨ヶ峠で一緒になった人でした。どこから登って来てどう下るのか聞かれ、このような地図を見せたのですが、反応が微妙。

 

 

どうやらその人はロープウェイで神戸方面へ下山したかったようです。当時の私は別のルートを知らず、答えられませんでした。

 

 

その人との会話から、六甲山は阪急芦屋川駅から登るのが王道だと知り、風吹岩まで誰にも会わなかった事に納得。

 

 

有馬方面への下山は1時間ほどかかります。もっとゆっくりしたかったのですが、そういう訳にはいきません。

 

 

少し離れた所に、昭和42年(1967)に設置したという日本スピンドル山岳部の登頂記念碑があります。当時、最高峰の標柱付近は在日米軍の軍用地として使われていて、一般人は立入禁止だったそう。

 

 

神戸の人工島や大阪湾が見える景色。有馬へ下山したので、この景色はこれで見納めでした。

 

 

つづく