風見鶏の館 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 1月末に2回目の異人館巡りをしました。なお、1回目の異人館巡りは12月20日~30日に連載しています。

 

 風見鶏の館は尖塔に立つ風見鶏が有名で、北野町のシンボルとして欠かせない存在になっています。1910年頃に建てられた物で、当時日本で活躍していたドイツの建築家、ゲオルグ・デ・ラランデが設計しました。れんが造りの立派な建物です。

 

 この館はドイツ人貿易商ゴットフリート・トーマス(1871-1950)の自邸です。シックな色合いで部屋の雰囲気は落ち着いていますが、シャンデリアなど一部のインテリアは当時流行したアール・ヌーヴォー形式の物で、お洒落な感じがします。

 

1階 応接室

 

1階 居間

 

1階 食堂

 仕事の合間に昼食を取ったり、晩餐会を行ったりした所です。高級感のある部屋で、交流の場になっていたと想像できます。

 

1階 書斎 手前はトーマス氏の像です。

 

2階 トーマス夫妻の寝室

 

2階 娘エルザの部屋

 

2階 朝食の間  寝室の近くにあります。これならパジャマ姿で朝食が取れますね。

 

 1978年に国から重要文化財に指定され、その後保存修理を行い、復元できる所は可能な限り元の姿に戻したそうです。とても綺麗な異人館でした。