岩屋寺 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

山科神社の石段を降りて、すぐ右側に岩屋寺がありました。

 岩屋寺は、 赤穂浪士の大石内蔵助(くらのすけ)が1701年から1年ほど隠棲していた場所として有名です。

 

右奥に大石内蔵助の遺髪塚と宅跡が残っています。

 赤穂城明渡しの後、ここに隠れて討ち入りの策を巡らせましたが、討ち入りの後、邸宅や田畑を岩屋寺に寄進したそうです。

 

 その後一時荒廃しましたが、1850年頃に京都町奉行、浅野長祚(ながとし)らの寄付を受けて再興しました。

 

 本堂に安置されている大聖(だいしょう)不動明王は、智証(ちしょう)大師(815-894。天台宗の僧。通称円珍。)の作で、大石内蔵助の念持仏だったそうです。

 

 こんなに小さくまとまった弁天池は初めて見ました。

 

 境内を出ました。目の前は紅葉苑です。ちょうど見頃です。

 

 紅葉苑の中に、大石内蔵助の供養塔が建っていました。

 

 隠れた紅葉の名所でした。椥辻(なぎつじ)駅から歩いて20分ほどかかりますが、紅葉をゆっくり鑑賞したい方にはお勧めです。