妙心寺には46の塔頭があります。そのうちの一つ、桂春(けいしゅん)院に入りました。
桂春院は、1558年に美濃の豪族、石河壱岐守源貞政(いしこいきのかみさだまさ)が、父の菩提を弔うために、桂南和尚(けいなんおしょう)を講じて創建したのが始まりです。両親の法名天仙守桂大禅定門の「桂」と裳陰妙春大姉の「春」の二文字を取って、桂春院と名付けられました。
江戸時代に作られた4つの庭園は、全て国の名勝・史跡に指定されています。こちらが清浄(しょうじょう)の庭。心を無にし、水の流れを聞く庭です。
侘の庭。わび・さび(侘・寂)は、日本の美意識の一つで、質素で静かなものを指します。
思惟(しい)の庭。心で深く考え、俗界を離れて仙人の境地に至る庭です。
真如(しんにょ)の庭。心を無にし、ありのままを受け入れる庭です。
方丈から緑豊かな庭を眺めていると、心が洗われました。