カワサキワールド(歴史) | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

神戸海洋博物館の中にカワサキワールドがあります。


ウェルカムゲート

創業者紹介から始まります。


創業者紹介


 創業者川崎正蔵は、1837年に鹿児島県の商家に生まれ、長崎貿易商のもとで修行を積み、その後大阪で回漕業を営みました。しかし船の遭難により失敗。この経験から西洋型船が必要だと考え、近代造船業に関心を持つようになったそうです。

 1878年に東京築地で、1881年に神戸で造船所を開設し、1886年に2つの造船所を神戸工場に集約。

1896年に松方正義首相の援助で川崎造船所を設立。事業経営の後継者に松方幸次郎を招き、造船経営の第一線から引退。その後、神戸川崎銀行や神戸新聞社などを創業。1912年死去。


 初代社長松方幸次郎は、1865年松方正義の三男として鹿児島に生まれ、アメリカやパリに留学後、社長に就任。乾ドックやガントリークレーンなど、造船設備を拡充するとともに、鉄道や航空機事業にも進出。32年間社長を務めるかたわら、神戸瓦斯、神戸新聞、九州電気軌道など22社の社長や役員を務める。神戸商工会議所会頭、衆議院議員としても活躍。1950年死去。

 また、美術愛好家として、第一次世界大戦中に世界海運経済の中心地ロンドンに社長室を移し、私財を投じて美術品を収集。一部「松方コレクション」として東京上野の国立美術館に収蔵されています。


 神戸大学海事科学部、甲南学園、甲南病院、川崎病院、孫文記念館(移情閣)、旧国立移民収容所(ブラジル移民発祥の地)、8時間労働発祥の地記念碑、徳光院、ヌノビキ・タンサンなど、カワサキワールドは身近なところにあることも知りました。



 次は1920年から現在までの歩みをたどりました。下にショーケースがあり、当時使われていた乗り物の模型が収められています。


年表1

年表2