智積院(講堂) | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 京都駅から東山方面へ向かうバスは、清水寺を経由することもあり、長蛇の列で3本ほど見送りました。


 東山七条で下車し、智積院へ。


総門



 智積院(ちしゃくいん)は、真言宗智山派の総本山です。


 歴史は複雑で、紀州にあった大伝法院と、豊臣秀吉が3歳で死去した愛児鶴松のために建てた祥雲寺という2つの寺が関係しています。


 舗装された通路を歩きました。


通路



● 大玄関


大玄関


● 講堂


 灌頂道場 (宮中で天皇の安穏を祈り、加持祈祷を行った真言道場)や、各種研修の道場として使用しています。


講堂


 講堂の中は、障壁画や襖絵が多数ありました。


 桃山時代に全盛期であった狩野派(かのうは)に対抗した、長谷川等伯(とうはく)らの障壁画が国宝に指定されています。


● 桜図  長谷川久蔵(きゅうぞう)25才の作。26才の若さで急逝しました。


桜図



● 楓図  久蔵の父、等伯の作。


 息子を亡くした翌年、哀惜の情を振り切り、自己の生命力を表現したものだと言われています。

 

楓図



講堂の外は、利休好みの庭が広がっています。中国の廬山(ろざん)をまねして造ったものです。


利休好みの庭園



講堂の裏庭は、枯山水庭園です。



枯山水庭園