六波羅蜜寺 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

六波羅蜜寺は真言宗智山派の寺院で、山号は普陀落山といいます。西国三十三所第17番札所です。


門



 踊り念仏で知られる空也(くうや)が、951年に造立した十一面観音を本尊とする道場に由来します。

 空也は疫病の蔓延する当時の京都で、この観音像を車に乗せて引きながら歩き、念仏を唱え、病人に茶をふるまって多くの人を救ったと言われています。

 今でも正月三が日には、無病息災を願う皇服茶の授与があります。


空也



 空也の死後977年に比叡山の僧・中信が中興して天台別院とし、六波羅蜜寺と改称しました。


 六波羅蜜とは、この世に生かされたまま、仏様の境涯に到るための六つの修行をいいます。

 六つの修行とは、布施(見返りを求めない施し)、持戒(自分を戒める)、忍辱(如何なる辱めを受けても、堪え忍ぶこと)、精進(不断の努力)、禅定(第三者の立場で自分を見つめる)、智慧(仏様の教え)のことで、波羅蜜とは、彼岸(悟りの世界)に到ることです。



境内を一巡しました。



● 十一面観音像を模した像


仏像



● 本堂(重要文化財) 十一面観音像(国宝)が祀られています。


本堂



● 福寿弁財天  みやこの七福神のひとつ。


福寿弁財天



● 銭洗い弁財天

 ここで、手持ちのお金を清めると、金運を授かるといわれています。


銭洗い弁財天



● 平清盛の塚

 平安時代末期には、六波羅殿と呼ばれた平清盛ら平家一門の屋敷が営まれました。


平清盛の塚



● 道元説法の遺跡

 曹洞宗の開祖、道元はここで、「正法眼蔵」「古仏心」などを説法しました。


道元説法の遺跡


● 大きな地蔵と小さな地蔵


地蔵