12の要素以外の14回目、アンラーニング | サポートライター みけ の独り言

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電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

今回取り上げる話題は「アンラーニング」です。最近、この言葉を頻繁に目にしたり耳にしたりする気がしませんか。私は何度もこの言葉を目にしているように感じています。その割には、どんな意味なのかがボンヤリとして把握できていない気がしてなりません。そこで、今回はこの言葉を取り上げる事で、その意味を明確にしたいと思います。

まずはアンラーニングの言葉の意味をキチンと知る必要があります。アンラーニングとは「時代に合わなくなった過去の成功体験や古い知識・価値観を意識的に捨て去り、新しい知識やスキルへとアップデートするプロセス」を指す言葉で、「学習棄却」とか「学びほぐし」の言葉で表現されています。今の時代は進歩にしても変化にしても、とても速い(激しい)時代ですから、ボンヤリしていると時代についていけなくなり、やがて取り残されてしまいます。それではいけないので、組織としても個人としても、時代遅れにならないためには成長し続ける必要があります。そのために必須のスキルとして、アンラーニングが注目を集めているということなんです。

アンラーニングを定義した人の言葉があるようです。それによると、アンラーニングとは「個人が、自身の知識・スキルを意図的に棄却しながら、新しい知識・スキルを取り入れるプロセス」となっていました。古くて役に立たなくなった知識や情報、スキルを整理して、必要に応じて時代に合った知識や情報、スキルをどんどん新たに取り入れていくこと、そんな意味のようですね。

なぜ、アンラーニングが必要なのか、アンラーニングの意味を知ればおよそ見当がつきます。自分が、自分が所属する組織が、時代遅れになって誰からも見向きしてもらえなくなっては仕事が出来なくなってしまいますから・・・。

特に新卒で入社した人たちは要注意かもしれません。最新の知識が技術を身につけて入社してきたとしても、社会人になってほっと安心して進歩が止まってしまったら・・・、次の年になって、過去の自分と同じようにその時の最新の知識や技術を身につけた新人が入社してくれば、もうその人の進歩が止まった時点で時代遅れになってしまっているかもしれませんから。

これをもう少し整理して考えてみると、なぜアンラーニングが必要なのかが見えて来ます。

アンラーニングが必要な理由としては、過去の成功体験からの脱却という事が第一に挙げられるようです。成功体験は誰にとっても気分の良いものです。大きな成績を残したり多大な貢献が出来たならば、多くの人から注目を集めるでしょうし、賞賛されることでしょう。しかし、それに満足して固執してしまったり、努力を止めて次につながる、あるいは次に進む一歩を怠ったりしてしまうと、いずれ新しい技術の進化や知識、情報の取り込みをしなくなるかもしれません。そうなると時代に適応できなくなります。

また、過去にしがみついてしまうと、新しい知識や技術を学ばなくなる例も出て来るでしょう。一度ついた怠け癖は、そう簡単に払拭出来るものではありません。一休みすることはあっても、学び続ける姿勢は必要です。ここで大事な事が、アンラーニングとリスキリングの違いを知っておくことでしょう。アンラーニングが「学ぶために古い知識を捨てる(=学びほぐす)こと」を指すのに対して、リスキリングは「新しいスキルを学ぶこと」を意味します。この二つは表裏一体といったところでしょう。

それにしても、学習棄却とか学習ほぐしとか、いろんな名前を付けるものですね。名前はともかく、内容はアップデートする意味だとして、どのような事に注意してアンラーニングを行えばよいのでしょうか。いくつかステップがあるようですね。

先ずは自分の現在の状況を正しく知る事が先決です。知識についていえば、「棚卸し」のような表現になるかもしれませんね。自分が今、知っている事と知らない事、曖昧なことを仕分けてみる事が出来れば分かりやすくなります。情報となると判断が難しくなりますが、これもまた知っている事を並べてみて、欠けていそうなところが無いかどうかを考えてみてはどうでしょうか。

 

これが技術となると、さらにややこしくなりそうです。出来る事とできない事、学んでいる最中の事、今後身につけたい事などを整理したうえで、どれが必要な技術かを加味して考えてみてはどうでしょうか。自分を取り巻く状況と照らし合わせて、急いで身につける必要がありそうなものから優先順位をつけて学んでいくことも可能になると思いますよ。

そして、既に時代遅れになっていたり役に立たなくなった知識や技術があれば、それらはもう使うことは無いでしょうから「棄てる」と判断すればよいと思います。棄てると言ってもモノではありませんので、今後使うことは無いと判断するだけで構わないと思います。

さらに、ここに新たな学びを加えていけば良いと思います。この場合の新たな学びとは、自分の現状を知る時に判断した、優先順位の高い技術や知識が対象になります。ただし、臨機応変にその時々に必要になったもの知識や情報、技術なども取り入れていくことになるでしょう。ある程度のベテランの人になれば、全部を一から学び直さなくても、知っている範囲の事を転用したり応用したりするくらいで済む場合も出て来るんじゃないでしょうか。

さて、アンラーニングの方法を説明している各種のホームページで、一つ気になったことがありました。それは、対象となるモノに技術や知識ならわかるのですが、そのほかに「価値観」という言葉があった事です。古い価値観も棄てる必要が出て来るのは分かるのですが、微妙な場合はどうするのか、ちょっと気になりました。

最初の棚卸しから棄てるというところやアップデートして置き換えるところに至るまで、価値観に関わる部分はかなり難しいんじゃないかと思います。何しろ、時代によっても、世代によっても、その人の業務によっても、更には個人の性格によっても、違ってきますから。

これについては、次回に改めて取り上げたいと思います。