ロジックツリー | サポートライター みけ の独り言

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今回はロジックツリーについて取り上げます。ツリー(木)という言葉があるので、系統樹のようなものなのかなという想像をしたところ、だいたい合っていたようです。もちろん少し形は違います。考え方という意味で、似たような構造をしているなと感じた次第です。

ロジックツリーはここで取り上げているように、問題解決のためのフレームワークの一つです。特にビジネスの場など、論理的に物事を考えて進めていく必要があるときに用いられる手法ですね。

その特徴は、まず分析対象になるテーマを決めると、それをいくつかの要素に分けて考えていきます。さらにその要素を分解してもう少し詳しく分析する、これを繰り返して言って原因究明をしたり要因分析をして対策方法を考えたりします。分析したいテーマを中心に据えると、そこから大きな枝を伸ばして要因を分析し、さらにそれをもっと詳しく分析していくというかたちが樹木に似ているので、このような名前になっているようです。思いつきではなく関連する物を上げていきますので、論理的に進めていくことができます。

ただ、分析したり記録に残したりするだけならマインドマップと変わりません。また、時間の要素が重要な場合などは系統樹の方が使いやすいかもしれません(生物の進化や遺伝的な面からの近縁種を探る時など)。

次は、そんなロジックツリーをどのようにして作っていけばいいのかですね。あるサイトにはその手順が記載されていましたが、作成するための準備段階が結構重要なようでした。考えてみればその通りで、準備不足でいきなり取り組んでも、かえって混乱するだけで何も解決には至りません。スタートの位置とゴールの位置を決めるという作業が必要なんです。

そのうえで、何をテーマに分析するかを決めるわけですが、あれもこれもと盛り込んで一気に解決しようとしても難しいでしょうから、大きなものから取り組んでいくようにすればよいかと考えます。トレーニングであれば、ある程度分かりやすそうなトラブルをテーマして練習すればよいでしょう。

いくつも解決策として有効なものが浮かび上がったとすれば、此処も一気に全部とするには無理があります。取り組む際の優先順位が必要ですね。後は実行のための計画や手順を決めて行動するだけ。もし、うまくいかなかったとすれば、どこかで立ち止まってロジックツリーに振り返ってみるなり作り直すなり、何らかの手を打たなければなりません。

そのうえでという話になりますが、ロジックツリーを使うとどのようなメリットがあるのでしょうか。それはロジックツリーで何ができるかが分かると、メリットも想像することができます。

現在の状況がしっかりと把握できていれば、何を分析すればよいかがハッキリしますよね。その後の分析もやり易くなります。分析がしやすければ、原因の究明や対策の立案も比較的簡単になるかもしれません。

ただ、ここで一つ注意があります。テーマの解決のために要因を洗い出すとして、その時に大きな枝になるものと小さな枝葉のものを同じ次元で扱うと、ややこしくなるということです。加えてもう一点、チャンクアップ/チャンクダウンと呼ばれるような、抽象化したり具体化したりして分析をしやすくすることも必要です。この辺りで語彙の問題や組織の構造などが関わってくる場合も出て来ます。分解も適切に行なえるかどうかが後の作業にも影響するかもしれないこと、知っておいて損はないでしょう。

そのうえでの分析であり解決策の立案ですから、大きな枝の部分にさかのぼる必要がある解決策ほど重要なものという事になりますよね。だとすれば、優先順位もつけやすくなります。どのように取り組むかもロジックツリーに上がったことを参考にすれば、おそらく筋道が見つけやすくなるでしょう。何をどのように取り組むかが分かり易ければ、実行計画も立てやすくなりますので、行動に移すためのハードルも高くはならないで済むんじゃないでしょうか。この辺りはロジックツリーを使う上でのメリットですね。