言い換える時の瞬発力 | サポートライター みけ の独り言

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電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

今回はこのようなタイトルにしました。瞬発力というと体育会系の話題と捉えられるかもしれませんが、今回は「理解や決断が速く、即座に対応や行動が取れる能力」といった意味として捉えてください。

咄嗟に言い換えて別の言葉で表現して相手の理解を助けるといったことですね。これは難しい。出来るだけ相手が分かりやすい言葉を選んで伝えたり説明をしたりするわけですから、こちらの力量が試される場でもあるんですよね。自分の理解の度合いが可視化されてハッキリしてしまいために、こちらにとってはビクビクするような事かもしれません。

時間がかかっても構わない場合ならば、例をあげたりしながら相手と話すことで相手の理解にこぎつけることが出来ますが、のんびりと出来ない時などはまさに「瞬発力」が問われることになるんです。

何を伝えたいのかのポイントが分かっていると、それを例える時にも表現の幅が広がります。それだけ伝えやすくなりますし、相手も理解しやすくなるでしょう。

ちょっと場面は違いますが、いきなり話を振られた時などの対応がキチンと出来るか、そんなことも今回の内容に関係してくるんじゃないかと思います。こんな時に参考になる(?)モノの一つとして、個人的には漫才師さんをはじめとする芸人さん達の受け答え等を考えています。舞台上や番組の中では台本通りにやり取りが進むのでしょうけれども、普段のやり取りやインタビューの時なども受け答えは、まさに瞬発力そのものといった感じがあります。

芸人の方々は如何にして笑いを取るかという辺りが大きな目的の一つなので、いくらかは受け答えも出来そうに感じますが、同じような事を私たちがやろうとしてもうまく出来ませんよね。芸人の方々は日頃から笑いを取る練習をしたりして表現の訓練をしていますが、私たちは普段そのような事をしていません。芸人の方々は同じ言葉を違う意味で捉えて切り替えしたㇼ、予想外の捉え方をしてボケてみたり、いろいろなパターンを繰り返し練習して瞬発力を上げる努力をしていると聞きます。

オウム返しはこちらの姿勢を表す意味で必要なスキルですが、言い返しだけではケンカになってしまうかもしれません。しかし、咄嗟の場合にでも言葉がちゃんと出て来るようにするためには、表現の幅を広げる前にまず思った言葉が出て来るところから始めた方がよさそうですね。

例えば、何かテーマを決めて、それに関わる言葉を短時間でいくつ出せるかとか、目の前にある何らかの物体の特徴を20個挙げてみるとか、これを1分間と制限時間を決めてやってみるといったことなども有用です。訓練とかトレーニングとか考えるとツラく感じるかもしれませんので、暇つぶしのちょっとしたゲームといった感覚でやってみてはどうでしょうか。

面白い表現に出会った時なども、ちょっとどこかにメモしておけば、後で役に立つかもしれません。後は、必要な時にそれが出て来るか、自分が思い出せるかどうかですが・・・。