121、句点の話 | サポートライター みけ の独り言

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電子書籍のはなし、文章のはなし、ことばのはなし、書く事、話すこと、ゆめのたねで喋っていることなど、言葉にまつわるいろいろなことを中心に、書いてみたいと思っています。

 

今回は前回に続きで、句点の話です。文章を書いた時に、一文の最後で止めるところで打つマルの事を指します。これは約束ごとなので「約物」と呼ばれる、表記上のルールです。文章として書く時の約物としての句点には二種類存在しています。マルとピリオドなんですが、ピリオドの方はアルファベットで記載する文章に用いられますよね。普段の日本語の文章ではあまり見かける事がありません。論文のような横書きの時に用いられるということですから、普段は目にすることはないでしょう。

一部の文章では句点を用いることはないと、ウィキペディアには書かれていました。詩であったり俳句や短歌といった場合には用いないとのこと。たしかに、見た事がありません。そう言えば賞状にも句点は出て来ませんね、あまり受け取ったことはありませんが。賞状の場合は、そのような慣習のようです。

そういった特殊な場合を除いて普通の文章を考えた時には、句点は必要不可欠なものとして理解されています。ただ、文章の終わりにつけるとはいっても、いくつかルールがあるようです。

「?」「!」といったマークのあとには句点を付けることはありません。また、セリフなどを書いた時の鍵カッコ「」の場合、その中に点を打つことはあってもカッコを閉じるところで句点が付いていたりしないですよね。これも、そのようなルールがあるためです。余談ですが、「?」や「!」の後にも文章が続く場合、この後ろには一マス空白を入れるのがルールだそうです。これは改行しない場合の話ですよ。

その他にもルールがあるようです。例えば()を文末に入れる場合、句点を打つ手前のところで補足的な意味で分や箇条書きの一文を入れたりする事がありますが、その時は()の後に句点を打ちます。()の中身は文章の内容の方に属するものですから、意味としてその文章が終わっていないからです。()を外して次の文章として書くのであれば、()自体が無いわけですから普通に終わりのところで句点を打ちます。これってルールというよりも、自然にやっていたりしませんか。

ただし、いくら()を用いているからといっても引用であったりする場合は、()の中に引用元などを入れて、句点はその前に打つことになります。上記とはちょっと違う理由ですが、これは覚えるしかありません。

文末に句点を打つのは普通のルールでだれでも知っていますが、その他にもいくつかのルールがあるんですね。「ちょっと曖昧になっていたな~」、そう思った人はこの機会に整理しておいていただくとよいでしょう。