死者の週末 2日目 最終幕 「またね。」 | 流れ星か路傍の石か

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まっすぐ欲望のまま我が忘備録

前回の続き。

 

 

 

大変名残惜しい。そろそろWOTD2017が終盤に差し掛かる。客足もポツポツと少なくなってきた。

 

目標の写真もサインも全て完了。この幸せ空間の余韻を忘れないよう噛みしめ、少しでも記憶に残しておきたくて目的もなくブラブラ歩く。

 

スタッフの人達も多少の余裕が見えてきた。総責任者のマーカスも大仕事が終わりに近づき安堵しているようだった。

 

この日最後の催しはゲスト全員と撮れる集合写真だ。

この日はお客さんだけじゃなく、スタッフも一緒に撮影していた。

 

スタッフの方々にとっても憧れのホラー映画スターに会える楽しいイベント。皆良い笑顔で撮影していた。

こちらは主にトークショーで司会を務めていたトニーさん。

 

そして最後はマーカス。奥様のトレイシーと一緒に撮影。しかも撮影しているのはマーカスの娘さん。なんとも感慨深いことだろう。

 

このコンベンションもいよいよ終了時刻が迫ってきた。ゲストが帰り支度を整え、スタッフも徐々に撤収作業の準備を始める。

 

祭りの最後ってなんだか少し寂しくなるね。

 

周りの様子を見てみると、別れの挨拶と再び会う約束を交わしている。友達同士、仲間同士で写真を撮り合ったりハグしたり。アタクシも新しく出来た異国の友達と写真を沢山撮った。また会おうと固い握手と暖かいハグを交わす。

 

 そしてマーカスに最後にお礼と感謝を伝える。

また何時か必ず会おうと、次回のWOTDにも是非来てくれと肩を叩かれた。本当に情熱に溢れた英国紳士。

色々お世話になりました。本当にありがとうマーカス。またお互い元気に会おうや!!

 

そして会場を後にする。

名残り惜しいなあ。本当に名残り惜しい。

ゲストもお客さんもスタッフも皆良い人ばかり。

帰り道、マンチェスターの街をホテルへ向かって歩きながら思いを馳せる。

 

この日は何とも言えぬ満足感と共にぐっすり眠れた。

 

翌朝は日も登らぬ内にチェックアウト。

電車に乗りマンチェスター空港へ。

 

搭乗手続きを済ませ飛行機に乗り込む。

(帰国かあ。日本に帰ったらまた仕事だ。帰りたくねーなー。)

なんて事をぼんやり思いながら窓の外を眺める。

 

(そうだ、日本に着いたら山岡家に行こ。)

ラーメンが恋しくなった。

さらば英国。また来るぜ。

 

 

 

 

 

これでWOTD2017編は終わり。

 

 

 

初の海外ホラーコンベンション。凄まじかった。楽しくて楽しくて夢見心地だった。楽しく過ごせた理由はサインを貰えたり、写真を一緒に撮れることは勿論だが、もう1つの大きな要素があった。それは触れ合い。ゲストや参加したお客さん、スタッフさんとの暖かい交流。日本のイベントとは明らかに違う要素であり味わえない要素でもある。

 

こんなの味わったらさ、また行くしかないじゃん?

 

 

 

次回の旅の目的地はアメリカ合衆国ペンシルバニア州ピッツバーグ。

乗り込んでやろうじゃないのさ。

 

 

 

 

―――WOTD2017編 おわり。