①会社重役 竜雷太

②ホステス 杉本彩

③大学助手 坂上忍

 

水野真紀は10年振りに再会した父親、竜雷太を佐藤浩市に紹介。

竜は大手鉄道会社の重役。

7年前、98人の死者を出した列車事故の実質的な責任者だった。

 

その竜が代議士へのヤミ献金1億を別荘に運ぶ途中で猟銃で殺害されてしまう。

ハンターによる誤射と思われたが、佐藤浩市は他殺と睨む。

同じ猟場にいた杉本彩は水野真紀の高校の時のテニス仲間。

彩は真紀を話があると呼び出したが、待ち合わせに来ない。

 

鉄道会社で、廃棄処分とされていた箱から「地質学の鬼」と呼ばれる後藤教授による事故現場の地質調査の報告書が出てきた。

教授は大事故を予測していたが、決済印には竜雷太しかない。

 

3ケ月後に小野寺が調査した報告書はデータはほとんど同じでも、結論は真逆だった。

小野寺は「対策は万全で、天変地異が起こることは考えにくい」と結論付けていた。

こちらの報告書には当時の社長だった現会長の決済印もある。

小野寺の報告書だけが採用され、会社に不利な後藤教授のデータは握りつぶされてた結果、会社側の責任はないと判断されていたのだった。

補修工事に莫大な金が掛かる後藤教授の報告書は隠蔽されたのか?

後藤教授はその後、病死している。

 

竜が殺された時、同じ猟場にいた杉本彩は水野真紀の高校の時のテニス仲間。
彩は真紀に「話がある」と呼び出したが、待ち合わせに来ない。

話を聞いた佐藤が綾のマンションに行って彼女の死体を発見。

彼女の恋人は坂上忍。

彼は小野寺昭の助手で、会長の末娘の婚約者だった。

妊娠したという彩を殺そうと猟場に連れて行ったが、殺せなかった。

 

婚約をして、彩と別れたがっていた坂上が疑われるが、猟銃自殺を図る。

しかし、彼の猟銃の線上痕が竜を撃った銃の線上痕と一致しない。

竜殺害時にたまたま録画されてた画像の音声から2発の銃弾ンがほぼ同時に発射されたことが分かる。

 

彩の元カレ、寺島進が逮捕される。

彼は実業家を名乗るが、実際には詐欺師の寺島進。

綾が恋人と猟に行くと知って、殺す気で後をつけた。

そこで竜の死体を発見、傍には1億の入ったジュラルミンケース。

寺島はジュラルミンケースを盗み去ったことを認めるが、殺人は犯していないという。

寺島のライフルから試射した弾も竜殺害の弾と合わない…。

 

佐藤は竜から贈られた毛ばりのフォトスタンドから、貸金庫の鍵を見つける。

貸金庫の中身は闇に葬られた、本物の後藤報告書。

本物には他の役員や現会長の判が押されていた。

7年間、悩み続けてきた竜は3ケ月前、廃棄されたはずの後藤報告書を見つけた。

彼は公表を決意し、部下の冨家規政に決意を漏らした。

冨家から報告を受けた会長と小野寺は公表されては困ると竜殺害を計画。

用事を作って竜を山に行かせ、誤射に見せかけて竜を殺害したのだった。

実行犯は教授の小野寺昭。

偶然いた坂上忍の発砲に合わせて発射。

そして偶然出会った彩を殺害し、坂上の犯行に見せ掛け。

撃ってしまったと思い込んでいる坂上を自殺に見せかけて殺害したのだった。

 

会長、小野寺、冨家は殺人の共同正犯で逮捕、起訴された。

 

同じ猟場に偶然、3人も人を殺そうとしている人がいるって、凄い偶然だね。

 

佐藤 浩市、水野 真紀、小野寺 昭、竜  雷太、杉本  彩、坂上  忍、村野 武範、冨家 規政、寺島  進、甲本 雅裕