タクシードライバーの夜明日出夫(渡瀬恒彦)は、元警視庁の敏腕刑事。ある夜、夜明は不審な男に襲われていた女性を助け、ラジオ局まで送ることになった。
その女性は、深夜ラジオの人気のパーソナリティー・秋元真子(とよた真帆)。深夜、孤独に仕事をこなす運転手たちにとって、心の安らぎは深夜ラジオだ。真子はドライバーのあいだではマドンナのような存在だった。真子は車中、犯人に心当たりがあると打ち明ける。毎日のように真子宛てにハガキを送ってくる熱狂的なファンのひとりがいるというのだ。
だが、その真子をラジオ局で待ち受けていたのは、捜査一課の東山刑事(風見しんご)たちだった。
東山が追っているのは、一昨日の夜、品川埠頭で起きた殺人事件。長距離トラックの運転手・宇田川清(吉川拳生)が運転席で刺殺されたのだが、彼の携帯電話には、真子の番組宛てのリクエストメールが残されていた。
さらに宇田川の周辺を調べたところ、先月、宇田川をたずねて真子が運送会社の事務所を訪問していた事実が浮上。さらにはその翌日、宇田川と真子が喫茶店で話しこんでいたという目撃証言が得られたのだ。喫茶店での真子と宇田川はなにやら写真を挟んで揉めており、真子が脅されていたような様子だったという。
実は、真子は12年前のクリスマスの夜、故郷の石川・七尾から、バッグひとつで上京。そのとき、ヒッチハイクで乗せてもらったトラックの運転手が、宇田川だったのだ。
真子によると、当時、きちんとお礼を言うことができず、心残りだったため、先日、番組を通して呼びかけてみたところ、宇田川が名乗り出てくれたという。2人で会ったのは、“恩人”である宇田川に、改めて礼を言わせてもらっただけだと、真子は説明。2人の再会の様子は雑誌にも取り上げられ、真子の美談として伝えられていた。真子ファンの夜明は「勘ぐりすぎ」「犯人はほかにいるはず!」と、東山を一喝する。
ところが後日、宇田川に金を貸していたタクシー運転手の山内謙三(中西良太)が自宅で腹部を刺されて殺される事件が発生。またしても現場には、書きかけの真子の番組へのリクエストメールが残されていた。山内はこのところ、連日のようにラジオ局で客待ちをしていたという。ここに来て、やはり真子のファンである神谷警部(平田満)も、彼女への疑惑を深くするのだが…!?
そんな中、夜明は真子から能登まで送ってほしいという指名を受ける。真子は、七尾にある系列局の記念イベントで司会を務めることになったのだが、睡眠時間を確保するためタクシーで移動したいらしい。真子にとっては、12年ぶりの帰郷だという。
真子をホテルまで送り届けたところ、またもや東山たちが現われたため、夜明はビックリ! 東山は、一連の事件は、真子が恩人・宇田川と再会したところからはじまっていると指摘。12年前に、脅しにつながるネタがあったのではないかと考えていた。
真子の過去を調べはじめた東山たちは、真子の義理の父・秋元源治が12年前、矢波良彦(村田雄浩)というトラック運転手に殺されたことを知るが…!?




オープニングの大島蓉子
苦節30年、売れない演歌歌手の北千住つぼみ
タクシー代を自分のCD「絶壁の母」で支払おうとするが夜明さんに拒否される。

高校を卒業し、母親の小料理屋を手伝っていたとよた真帆。
20才の時、母親が再婚したが男は仕事もろくすっぽしないでお店のお金にも手を付けるどうしようもない男だった。

12年前、母親が心労により病死。
病床での母親の言葉「お父さんを頼むという」を守り、義父との同居を続けたがコツコツ貯めたお金をギャンブルに使い込まれたことに怒り上京した。
とされていたが、真実は…
母を失くし、自殺しようとした、とよた真帆を村田雄浩が助け、それをきっかけに2人は交際するようになる。
2人の交際を知った義父が彼女を連れ戻そうとするのを止めようとした村田雄浩が義父を突き飛ばして殺害してしまう。

義父を憎んでいた彼女が共犯だと疑われてしまう。
村田は今まで親の犠牲になってきた彼女に「能登を出ろ」と諭し、「肩がぶつかったことからケンカになり殺害した」と自供し、8年間服役した。

4年間毎週、番組にはがきを送ってきたのは村田雄浩だった。
はがきにある「結婚した」「娘が生まれた」という近況報告は嘘。
とよた真帆を忘れる為に嘘をついていた。

ラジオでの恩人を探す企画でとよた真帆は12年前に能登から東京まで乗せてもらったトラック運転手に再会したが、運転手からトラック内で落とした写真で脅される。
写真にはとよた真帆と村田雄浩が映っていた。
彼女は500万円を要求され、払わなければ村田雄浩の元へ脅しに行くと言う運転手を殺害。
トラック運転手が恐喝をすることを知っていたタクシー運転手の中西良太も殺害。

とよた真帆の母親がまず信じられない。
「悪い人じゃないの、淋しい人なのよ」って…、だからって実の父親でもない働かない男を娘に押し付ける。
あんたの遺言のお陰で3人の男が死に、娘と恋人の人生も酷いものになりましたよ。

村田雄浩が彼女を逃がして、嘘の自白をした動機も弱い。
事実を話し、彼女にも正しく証言させればもっと早く出所でき、自分自身で彼女を幸せにしてあげることもできたのに。
その時、彼女の夢だってなにも始まってない状況だよ。
とよた真帆も言われるがままに彼を置き去りにするなんてあんまりにも自分勝手じゃないの?
その結果、人を2人も殺す結果。

ラジオ番組のお題トリックも、ディレクターの手帖を盗み見ただけって…
何のひねりも無いよ

十津川警部レギュラーがあちこちで登場してちょっと興奮。
タクシー運転手に中西良太、ストーカー役で山田アキラ、食堂の店主に三田村周三。
伊東四朗も本人は出てないけど息子がラジオ番組のディレクター役

渡瀬 恒彦、とよた真帆、村田 雄浩、風見しんご、平田 満、小林 健、林 美穂、佐藤 二朗、鶴田 忍、伊東 孝明、吉川 拳生、中西 良太、大森うたえもん、小宮 孝泰、小川 奈那、小林 尚臣、堀川りょう、山田アキラ