正倉院フォーラム | 神宮の杜から

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NHK大阪ホールにて開催された「正倉院フォーラム2009大阪」に、休みを取って行ってきました。

今年は、天皇即位20年記念ということで、皇室ゆかりの品を中心とする66点が出陳されるそうです。

ここ数年は、フォーラムも正倉院展も毎年行っているのですが、いつものことながらスクリーンに映し出される宝物の映像を見ながら、展示品について予習する良い機会となりました。


プログラムは、橿原考古学研究所長・菅谷文則先生の基調講演、二胡奏者のジャー・パンファン氏による特別演奏、そしてパネルディスカッション(小和田哲男氏〈戦国時代史研究〉・河添房江氏〈源氏物語研究〉・西山厚氏〈奈良博学芸部長〉)。


パネルディスカッションのテーマは「歴史に紡がれた後世の物語」ということでしたが、各時代の為政者の、正倉院宝物に対する認識の相違と共通点について、平安貴族や戦国武将の例をそれぞれの専門家から聞くことができました。また、西山先生は過去に起きた宝物の盗難事件や、正倉院展の準備に関する裏話などをとても面白くお話しになり、宝物に対する興味も自然と深まりました。 


その中でも驚いたのは、小和田先生が話された蘭奢待の話。織田信長が切ったことは有名な話ですが、その切り取った蘭奢待が、私の地元愛知・一宮の真清田神社にあるということ!

聞いた瞬間、心の中で「えぇ~~っ!!えっ」と叫んでしまったですよ(笑)。

全然知らなかった。そりゃ、尾張といえば信長の本拠地だし、その国の一の宮たる神社に奉納するというのは頷けますが…。

関係ないけど、尾張の一の宮が何で熱田神宮でなく真清田さんなのか、ずっと前からの疑問。規模的に考えたら普通熱田さんだろ…


今度帰省したら真清田神社へ行って、その蘭奢待をちょっくら見せて…もらえるわけないか(笑)。


先週、開封の儀を終え、今日から出陳宝物の点検及び梱包が始まったとのこと。

御即位20年を記念して、会期も例年より長めである上、何と最終日(11/12)は入場無料だって!まぁ、そんなところに行っても半端ない混雑ぶりは予想されるので、おとなしく入場料払ってゆっくり見たいと思います。オータムレイトも安いけど、閉館時間が気になって落ち着いて見られなさそうだし。


西山先生がおっしゃるところの「国宝以上の日本の宝」を、今年もじっくり堪能したいと思います^^