劫財ごうざいは日干と同じグループで

陰陽が日干とは反対の十干を表す通変星。

 


たとえば…

きのえの人が

同じ「木」の五行の「乙きのと」を持っていたら

劫財ごうざいを持っていることになります。



劫財ごうざいが命式上ではっきり出るか

隠れているかは生まれ日によります。

はっきり出ていなくても隠れてでも

持っていればその要素はあります。

 

 

劫財ごうざいの特徴

 

劫財ごうざいは、

一般書籍では「財を奪う星」として

良くは書かれていないことが多いのですが

その性質として一番の特徴は対人関係

関することに表れていると

私は思っています。

 

 

劫財ごうざいは同じ自星グルーブの比肩ひけん

比べて自己主張を表にあまり出しません。

陰陽が反対=特徴も(ある意味)反対

という風に考えるとわかりやすいですかね。

 


ある意味というのは、グルーブ(価値観)が

同じなので、考え方自体は似ているけれども

それを行使する手段は全く異なるということです。

 


劫財ごうざい

自己主張を隠しつつ

周りを巻き込む

という点で策略家ともいえます。

いつの間にか自分の思い通りの

方向へ…が上手。

政治家にも多い星です。

 

 

基本は自分の基準が一番

 

比肩ひけんも劫財ごうざいも自星グループ。

価値観としては自分の基準が一番となります。

 


ちなみに違いとしては…

・比肩ひけん

自分の主張を隠さない

個人主義ゆえに自己責任

譲らない

自分は自分、人は人

人のことは知らんという感じ

 

・劫財ごうざい

自分の本心を見せない

周りをまきこんで動かそうとする

(でもこっそりと、いつの間にか)

自分も人も同じ、集団主義

 上下関係の意識は希薄

 

 

たとえば甲きのえで考えると

きのえは大木で、1本で立つ。

きのとは草花で、基本的には群れて咲く。

 このように同じ「木」の五行でも

まるで違います。

 

 
 

比肩との違い

 

比肩ひけんが出ているか

劫財ごうざいが出ているかで

同じ甲きのえであっても、タイプが異なります。

 

 

比肩ひけんが出ている甲きのえというのは

周りを寄せ付けない大木。

劫財ごうざいが出ているきのえだと

わりと周りと上手くやっていきます。

 


劫財ごうざいは周りを巻き込みますが、

その関係性に上下はありません。

自分が上とかではなく、あくまでも対等です。

 

 

たとえば会社においても

上司に対して自分の主張をできますし

部下が自分の主張をしてきても、その内容に

納得をすれば受け入れる度量があります。

 

 

上下関係の意識はないですが

横並びの意識はあります。

自分が対等でないと感じる状況に陥ると

穏やかではいられません。

 

 

財を奪う星と言われる理由

 

比肩ひけんや劫財ごうざいといった自星は

財星を剋すので、そこからの

財をつぶすという意味からかと思います。

(このあたりは鑑定師の解釈にもよる)

 

 

「前に受けた四柱推命の鑑定で、

お金が貯まらないと言われました~」と

おっしゃるお客様がいましたが(自星が多い)

そういう点で言われている可能性があります。

 


反対に自星がなければ財を管理できないとみて

さらに財星が多いと振り回されるとみます。

 

 

 

今回も読んでいただき、ありがとうございます💰

 

 

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