一般的な果物といえば、バラ科に属するものが多い。例えば、サクランボやウメ、モモ、リンゴ、ナシ、ビワ、アーモンド、イチゴが挙げられる。ミカンやメロン類、ブドウがあることを確認しておこう。
これらには属しないが、存在感のある果物として柿がある。「柿の日」は毎年10月26日で、2005年に制定されている。俳人の正岡子規氏が奈良旅行に出発した日にちなんで制定されました。氏の「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」という句はどなたもご存じだろう。筆者にとって、最も好きな果物である。
植物としてはカキノキになり、カキノキ科カキノキ属の1種の落葉小高木である。一月ほど前に本ブログに「一科一属一種の生物」1)を記したが、書き(柿)洩らしている。和名カキノキの語源は、赤木(あかき)、暁(あかつき)の略語説、あるいは「輝き」の転訛説など諸説ある。
東アジア原産の同地域の固有種になる。日本や韓国、中国に多くの在来品種が存在し、中国では長江流域に自生している。学名(Diospyros kaki)であり、和名の発音と同じ kaki の名が使われている。属名のDiospyrosとはギリシャ語でdios(神の)+pyros (穀物)から成る造語だが、「神の食物」という意味になる。
1789年、日本からにヨーロッパへ、1870年に北アメリカへ伝わっている。果実は日本で食用として親しまれており、英語でもカキ・フルーツ(kaki fruit)、ドイツ語やフランス語など英語圏外の大抵の地域でもカキ(kaki)と発音されている。英語の柿(パーシモンpersimmon)の語源は、アメリカ合衆国東部の先住民(インディアン)の言語であるポウハタン語で「干し果物」を意味する名詞「ペッサミンputchamin」であり、先住民がアメリカガキ(Diospyros virginiana)の実を干して保存食としていたことに基づく。筆者は干し柿も大好きである。
2022年の世界における柿の生産は以下のとおりである。
順位 国名 生産量(トン) 備考
1位 中国 約3,000,000 圧倒的世界一、全体の7割超
2位 韓国 約270,000 甘柿・渋柿ともに広く栽培
3位 日本 約160,000 品質重視、干し柿文化も豊富
4位 スペイン 約130,000 欧州最大の輸出国
2023年、国内では奈良県(34,800t)が一位で、和歌山県(29,700t)、福岡県(18,700t)と続いている。
幹は家具材として用いられる。葉は茶の代わり(茶外茶)として加工され飲まれることがある。果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられる。
1)一科一属一種の生物 https://ameblo.jp/yk206/entry-12941004404.html
*ダイヤモンド富士
11/19日が該当するはずだったが、確認できなかった。

