秋になると、紅葉狩りにでも出かけようかという気分になる。きれいな紅葉を阻む以下の3つの要件が存在する。
1. 夏の高温
2. 台風
3. 夏の少雨
1について、今年(2025年)は該当する。7月における日本の平均気温は、統計を開始した1898年以降最も高い数値を記録している。また、今年の猛暑日も昨年の20日に比べ、29日とほぼ1.5倍に増えている。原因として、「太平洋高気圧」と、上空の高気圧である「チベット高気圧」の2つの高気圧が重なったためとされている。地球温暖化が進行しているが、無関係ではないだろう。
2の台風は物理的に樹木を傷め、海水を含む雨の場合、塩害も起こす。これに関して、関東地区は問題なかったといえるだろう。
3の夏の少雨は該当するだろう。関東地方は5月22日ころ梅雨に入り、6月28日ころに開けている。期間として1ケ月以上あったが、全国的に少ない雨量にとどまった。農業や電力業界にも影響が出たことは確かである。
以上をまとめると、紅葉には1と3の悪影響があることがわかる。では、実際にはどうだったのだろう。定点観測をやっているわけではないので、比較はできない。それでも、筆者の大学近くの殿ヶ谷戸庭園(写真)、小石川後楽園、小金井公園に足を運んだところ、十分に紅葉を楽しむことができた。
世知辛い世の中である。我が国は四季がはっきりしていて、各季節をそれぞれ楽しむことができる。現在は冬であるが、年が明けて少し経つと梅がみられるようになる。そうなれば、桜の時期も遠くない。桜は我が国の「国花」である。「国菌」麹菌で醸した日本酒や焼酎をたしなみながら桜を楽しみたいものである。
