🟨②令生業について【重業・近業・久習業・已作業】業道は秤の如し重き者、先ず牽く・既有業〖無効になる〗縁欠不生p53癌抑制遺伝子【象は人間の20倍あり、象は癌にはならない】【令和6年9月09日】
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🟥https://youtu.be/Nf1pPXTidws?si=W-8EfG2da_CmQ5Xp
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2️⃣🟥🟪【レジメ資料】
🌟「令生業」について四つあり
🔷次の生を決定する業を「令生(れいしょう)業」と教えられます。
🔶業の働き方の中で、特に「転生する業」を「令生業(れいしょうごう)」と初期仏教の心理学「アビダルマ」では教えられます。

🔷これを受けて「唯識学」のベースになった「倶舎論」では、これと同じ内容が記されています。
🟨それが「引業」です。
🔶次の一生涯を決める時に、どんな業がふさわしいのか、順に四段階に分けて教えられます。

🟨🟢①重業(じゅうごう)
🟨🟢②近業(きんごう)
🟨🟢③久習業(くじゅうごう)
🟨🟢④已作業(いさごう)

🔷この四つが「令生業」として説かれています。
🔶令生業(れいしょうごう)を決めるのが、この「四つの業」だと教えられます。

🔷次の生涯を決定するのは、生涯に造った業の中で、最も阿頼耶識に強く刻印された業力、強くインプレッションされた業が、臨終に思い出されます。
🔶それが「次の生を決定する」と教えられて、それを「令生業」と言います。

🟨1️⃣まず「重業」は一番、決定的な重い業です。

🔷この業を行えば、他のどんな業も差し置いて「来世は間違いなく、ここに転生する、決定しました」というほどの強い業です。
🔶悪業の場合は、
✡️恩を仇で返す業、親殺しや尊い人を殺すなどの『五逆(ごぎゃく)罪』と言われる罪。
✡️真理を誹謗する、謗る『謗法(ほうぼう)罪』が「一番重い業だ」と仏教では教えます。

🔶この二つの罪を犯せば、
過去のどんな善業も顔を出せずに、次の生は必ず地獄に堕ちます。
🔷「重業」と言っても、悪い業とは限りません。
🟨この業を行えば、他のどんな悪業も手を出すことが出来ずに、
🟨来世は必ず善趣(善い世界・幸せな世界)に転生する重い(尊い)業もあります。
🔶瞑想が出来て、禅定に入ることが出来る人は「尊業(そんごう)」ともいわれて、来世は色界(天上界)です。

🔷「五戒」を守ることの出来る人は、次の生は、人間界に生まれることが出来ます。
🔶「十善」を実践すると、次の生は、幸せな世界(人間界か、天上界)に生まれることが出来ます。

🟨2️⃣次に「近業」とは「死ぬ時から、振り返って、一番最近に行なった業」という意味です。

🔷決定的な重業をしていない場合は、令生業は「死ぬ直前におこなった業、直前に思い出した業」が引き受けます。
🔶それにしがみついて、そのまま転生(てんしょう)します。

🔷ですから、死が近づいてきたら、自分が行った善いことを何度も思い返して、楽しい気分を蘇らせることが出来ると安全です。
🔶悪いことを思い出して、嫌な気分になったら、すぐにそれを打ち消して、善心を起こすようにした方が良いです。

🟨「近業」は、善業、悪業の両方がありますから、臨終を迎えても善いことを思い出せるように、
🟨日頃から「善の実践」を心がけることが大切です。
🟩毎日の聴聞は、とても大事だと知らされます。
🟩仏教では「聞法相続こそ、一番の肝要だ」と勧められます。

🟨3️⃣「久習業(くじゅうごう)」とは、久しく習慣となった業を言います。

🔷「重業」も「近業」も、その人に持っていない場合は、今まで習慣として続けてきた業が、臨終に顔を出します。
🔶今まで続けてきた「久しく習慣としてきた業」が臨終に現れます。
🔷善いことを、ずっと続けていたとすれば、安心が出来ます。

🔶例えば、
🟨毎日、慈悲の実践をしたり、欠かさず仏教を聴聞していたりするとか。
🟨人に和顔愛語に心がけて、施しの精神を忘れないとか。

🔷自分にとっては、大したことがなくても「続けてきたこと、習慣になった、癖となったもの」は、死ぬ時には思い出しやすいのです。
🟥好きでもないのに、毎晩の酒だけはやめられなかった癖のある人、
🟥いつも苦しいことがあると、人のせいにして、責めて怒ってばかりしている人は、
⏹️臨終は結構、危ないです。

🟨4️⃣最後の已作業(いさごう)は、文字通り「すでに作った業」ということで「すでにやったことがある」という業です。

🔷早い話が、重業でもない、近業でもない、久習業でもない「残りの業のどれか」
🟨「人間に生まれる、ずっと前に已(すで)に作った業」ということです。

🔶今生より、前の過去世の業が、この「已作(いさ)業」のようです。
🔷つまり、ここで言えるのは、令生業(れいしょうごう)になる可能性が、どの業にもある、ということです。

🔶何が「令生業」になるかは、
「その人の🟨業の強さ🟨記憶🟨回数」などで、人それぞれに違ってくるようです。
🔷ですから、臨終に錯乱して、悪い業を出してしまわないように、
🟩仏法を正しく理解して、無常観を深め、
🟩「このように自分にも必ず死が訪れるのだ」と普段から心構えをして、よく仏教を学んで「避難訓練」をしておく必要があります。

🔷「いざ死の本番」という時に慌ててしまって、
🔶「外れクジの業」を引き当ててしまわないように、気を付けないといけません。

🔷私達の生命の流れは、
🟨「誰もが無限の古い過去から、悟り以外は、ありとあらゆる業を作ってきた」と仏教では教えられます。
🔶死ぬ時に、どんな業が出るとも限らないのです。
🔷ですから、悪い業が出る隙(すき)を与えないように、心は、
🟨いつも明るく朗らかに。
🟨いつも感謝の気持ちを忘れずに。
🟨慈悲喜舎の気持ちで生きていくのが、健全で、確実に後生を乗り越える方法と言えます。

🔷仏教では「四無量心(慈悲喜捨の心)」を起こすことによって、
🔷「後生の苦しみは乗り越えられる」と教えられます。
     【終了】