【質問】

仏教で説かれる自然の法則を「五決定」と聞いたことがありますが、どんなことなのでしょうか。

【回答】

仏教では、五つの法則が決定されていると説かれていますので、紹介します。

これを『五決定』と言います。
実際に使われたお釈迦様の言葉である、パーリ語では『niyama(二ヤーナ)5』と言います。

確実な決定、自然の確かな秩序ある成り行き、自然の法則を言います。

1️⃣1.気象決定(きしょう・けつじょう)

気温に関する「自然の法則」です。様々な自然現象、特に人間にとっての環境である土壌、水、空気、季節に関する自然の法則を言います。

2️⃣2.種子決定(しゅし・けつじょう)

生殖、遺伝子に関する自然の法則です。

3️⃣3.心決定(しん・けつじょう)

心の働きに関する自然の法則です。

4️⃣4.業決定(ごう・けつじょう)

人間の行為に関する自然の法則、すなわち行為の果を生み出す過程に関する自然の法則です。

5️⃣5.法決定(ほう・けつじょう)

一切のものの因縁の関係と、状態に関わる自然の法則です。
有名な『諸行無常、一切行苦、諸法無我』の「三相」も、法決定になります。

🔷「一切の形成されたものは無常である」(諸行無常)と
🟨智慧をもって観る時に、人は苦から厭い離れる。これが清浄への道である。
🔷「一切の形成されたものは苦である」(一切行苦)と
🟨智慧をもって観る時に、人は苦から厭い離れる。これが清浄への道である。
🔷「一切の事物は無我である」(諸法無我)と
🟨智慧をもって観る時に、人は苦から厭い離れる。これが清浄への道である。

🟨①【令和3年10月03日】五決定【パーリ仏典】と五不思議【大乗経典】
🟦YouTube で見る
🟥https://youtu.be/Wld3JkgKHhI
     【終了】