🟨②逆境を乗り越えて幸せに生きる【来生の幸福の四因】〖信・戒・施・智慧〗三宝を信じなければ臨終に後悔する・完全な覚者のアドバイス・デイーガジャーヌ経【令和6年6月03日】🟦YouTube で見る🟥https://youtu.be/d5nUYSldGO8?si=epnAwjo_9j1D_4Ho🟥2️⃣🌏️✡️〖レジメ資料〗【逆境を乗り越えて幸せに生きていくために】🔷仏教の考え方《生きることは苦なので、順境は成り立たない・有り得ない。🌃【ディーガジャーヌ経】 🌃🌟この世を幸せに過ごし、そして死後も幸福になる項目についてブッダから、教えて頂く。🟩【原文】■来生の幸福の四因🔶次にブッダは、あの世で人を幸せにする四つの項目を挙げる。1️⃣仏陀の覚りを信じる2️⃣五戒を守る3️⃣欲・執着を控えて施しをする4️⃣現象の生滅変化を理解する✡️【解説】✡️🌟【死後も幸福になる項目】🔷そこで、ディーガジャーヌさんは、もう一つ、お釈迦様に質問します。🟨「この世で贅沢に生きるだけではなく、死んだ後に天国に行きたい。その方法を教えて下さい」と頼むのです。🔶あまりにも高い要求ですが、お釈迦様は何のこともなく、それを教えるのです。🔷これにも、四項目あります。お釈迦様は、とことん親切です。🟨憶えやすいように、四つ、四つ、四つにまとめて、我々にも教えておられるのです。🔶このお釈迦様の、四つずつの項目に全て揃っていることは不思議で、何も抜けていないのです。🔷だから、完全な覚者のアドバイスは素直に聴くべきです。🟨親といっても不完全ですし、🟨先生も不完全です。🟨世の中の指導者も皆、不完全です。🔶仏陀が「この項目を憶えなさい」と言われた通りに守れば、それで間違いなく、あなたは幸せになれるのです。🔷お釈迦様は、死後も幸福になる項目である四つを次のように教えられました。🌠1️⃣①仏陀の覚りを信じる🔶一番目は、saddhāsampada【サッダーサンパダー】🟨信を確立することです。曖昧で中途半端な信仰は危険です。🔷無批判的であるならば、人は善いものも、悪いものも信じてしまうのです。🔶信仰を強いて、人に悪行為をさせることも出来ます。しかし、信という精神状態は、生きる上で欠かせないものです。🟩先生を信じないと、生徒には勉強することができません。🟩医者と医療システムを信じないと、病気に罹ったら、困ってしまいます。🔷信は大事ですが、根拠のない信は危険です。🟨死後、幸福になりたければ、確実な方法は、ブッダの覚りを信じることです。🔶人が覚っているか否かは、他人には分かりません。🔷ブッダの覚りを信じることも、根拠のない信になってはなりません。🟨ブッダの教えの内容・ブッダの性格・ブッダの生き方を調べてみれば「確かにブッダは覚者である」と確信することができます。🔶その確信が起きたら、その人は自然に仏道を歩む人間になるのです。🟫私が23歳の時にこの真実の道を突き進もうと思って、感銘したのが、以下の、釈尊のお言葉です。⏹️親に孝行しなければ 失ってのち、後悔します。⏹️財を得て施さなければ 失ってのち、後悔します。⏹️因果を信じなければ 報いが来て、後悔します。⏹️三宝を信じなければ 臨終に、後悔します。🌠2️⃣②五戒を守る🔷二番目は、sīlasampada【シーラサンパダー】道徳をそなえることです。🟨お釈迦様は、ディーガジャーヌさんに分かりやすく「五戒を守りなさい」と教えました。🔶五戒には、不飲酒戒も入っています。🔷前に、酒に依存することは財産の無駄遣いだと説いていました。🟨五戒を守る人間になるならば、その心配は消えてしまうのです。🌠3️⃣③欲・執着を控えて施しをする🔷三番目は、cāgasampada【チャーガサンパダー】🟨欲や執着を控えて施しをすることです。🔶金などの財産は、貯め込むためのものではありません。それを正しく使って、幸福に生きるのです。🔷財産は、命を支える物事に変えられるポテンシャルを持っています。🟨そのため、人はどうしても財産に執着してしまうのです。それで心が汚れて、悪行為をする恐れがあります。 🔶ブッダは自分と家族の幸福のために財産を丁寧に使うべきだと教えられます。🔷どう使えば良いのか、というと、同じ財産を🟫欲を戒めるために、🟫執着を弱くするために、🟫心を清らかにするために、🟫善行為をするために、使えば、幸せになれるのです。🔶その使い方を「施し」と言います。🟨困っている人を助けたり、貧しい人に必要なものをあげたりなど、社会福祉系の行為は布施です。🔷人に仕事を頼んで、報酬を払うことは布施ではありません。🟨それは、ギブ・アンド・テイクの俗世間的な行為です。🔶経済的に困難に陥っている国があるとします。🟨子供たちは、教育を受けることもできません。🔷そこで、ある人が村に学校を建ててあげて、子供たちに教育を受けられるように手配します。🟨そのプロジェクトに自分の財産を使ったのです。🔶でも、その子供たちは、自分にお金を返してくれる訳ではありません。これが布施行為です。🟦自分の財産を使って、心を清らかにしたのです。🟦心の執着を減らしたのです。🟦善い行為をした、という喜びと充実感を得たのです。🔶使った金額とは、比較にならない高い価値を得たのです。🟨その布施の力は死後も続いていきます。🔷お釈迦様は、収入の正しい使い方を教えました。🟨施しで、人が破産することは決して起きないのです。🌠4️⃣④現象の生滅変化を理解する🔷四番目は paññāsampada【パンニャーサンパダー】智慧があるという意味です。🟨しかし、ディーガジャーヌさんは、paññā (智慧)と言われても理解が出来ずに困ってしまいます。🔶それで、お釈迦様は、udayatthagāminiyā paññāya【ウダヤッタガーミニヤ・パンニャーヤ】🔷「物事は現れて消える、ということを、じわじわと理解して下さい」と教えます。大げさなことは教えていないのです。🔶Udayatthagāminiyā paññāya 【ウダヤッタガーミニヤ・パンニャーヤ】とは「いかなる現象も、現れては消える」と見ることです。🟨その智慧が現れるように物事を観察し続けて生活するならば、それは、自分が解脱に達する道を歩んでいることにもなるのです。🔷ディーガジャーヌさんは、死後、天界に生まれることを期待していました。🟨しかし、お釈迦様は、死後に天界に生まれる道だけではなく、🟨解脱に達して、輪廻転生を乗り越えられる道まで、ディーガジャーヌさんに教えてあげたのです。🔶これもまた、いかなる逆境にも動揺しないで、在家生活を送るための一つの方法です。     【終了】