1️⃣【2024年度・真宗門徒講座】✡️名古屋別院対面所(本堂東側)✡️04/01 午後2時~4時🔶今年度、最初の真宗門徒講座のご縁を頂きました。🔷しっかりと準備をされて、分かりやすく教えて頂きました。🌃【チラシ】はじめての「浄土三部経」① 🌠親鸞聖人が大切にされた教え🔷浄土真宗において正依 (正しく依るべき)の経典とされる「浄土三部経」お月参りや、ご法事等で読誦され、これまでに何度もふれてきたことでしょう。🔷その経典を通して、お釈迦さまから、私たちにどのようなことが教え示されているのでしょうか。🔶今年度から「浄土三部経」をテーマとし、1年目は『仏説無量寿経』2年目は『仏説観無量寿経』『仏説阿弥陀経』に学んでまいります。 🔷親鸞聖人が真実の教えが顕かにされた経といただかれた『仏説無量寿経』そこに自らの身の事実を問いたずねていきたいと思います。【講師】教化センター主幹(荒山)・教化センター (小島・新野・宮田・吉田)・講座スタッフ🌟【配布資料】🌟【2024年度真宗門徒講座】✨はじめての『浄土三部経』―親鸞聖人が大切にされた教え―❇️第一回:お経(浄土三部経) ―お経って何だろう?―〖2024年4月1日 担当:加藤 博証〗■経■(梵)スートラの訳。修多羅、素怛纜と音写し、契経、正経とも訳す。仏陀の説く教えをいい、律・論と共に三蔵(仏教聖典の総称)の一に数え、経蔵(修多羅蔵) という。元来、スートラは線、条、糸、紐の意味であり、転じて糸によって貫いて保持しているという意味となり、義を貫いて衆生を保持していることを表わす。漢語としての経は「たていと」の意で、これにも同じ意味があり、また永遠にかわらない基準となる(常恒)という意味もある。       /総合仏教大辞典■浄土三部経■阿弥陀仏とその浄土に関する代表的な3種の経典『無量寿経』『観無量寿経』 『阿弥陀経』をいう。この3経をさして法然が、「今はただ是れ弥陀の三部なり。故に浄土三部経と名づくるなり」〔選択本願念仏集〕と述べたことに由来する。浄土教諸宗の正依の経典で、無量寿経を〈大経〉観無量寿経を〈観経〉阿弥陀経を〈小経)とも略称する。        /岩波仏教辞典🌎️【お経(浄土三部経)】🌎️🔷私たちがお月参りや法事で耳にするお経は、お釈迦さまがお亡くなりになられた後、教えをいただかれた弟子たちが集り、お釈迦さまの教説を自らに確かめ、そしてまた後に残そうと、まとめられたものです。🔶そのお経がインドの人々に伝承され、三蔵法師によって、サンスクリッ ト語から漢文に翻訳され、中国の地に伝えられます。🔷その後、聖徳太子の時代、日本に伝わり、お釈迦さま滅後、およそ2600年を経た現代の私たちにまで相続されています。🔶八万四千の法門と表されるように、お経(教え)は数多く残されています。🔷親鸞聖人が師と仰いだ法然上人は主著『選択本願念仏集』の中で 『仏説無量寿経』『仏説観無量寿経』『仏説阿弥陀経』を「浄土三部経」と定め、それに依り、浄土宗を開かれました。🔶そして親鸞聖人は法然上人を通して、浄土の教えに帰依されたのです。❇️【スライド資料】❇️●お経~八万四千の法門~●🟨「凡そ八万四千の法門は、皆、これ浄土の方便の善なり」 P542◆八万四千(はちまんしせん)◆➡️ きわめて大きな数の形容で、無数の、あるいは一切の意。八万四千の法門・八万四千の煩悩などと用いる。   『岩波仏教辞典・第2版』➡️ 数量の多いことをあらわすのに用いる。『真宗新辞典』●お経~対機説法~●◆対機説法(たいきせっぽう) ◆教えを聞く人(機)の能力・素質に ふさわしく法を説くこと。主に仏の説法をいう。   『岩波仏教辞典 第二版』 ➡️ 教えをうける相手(機)の性質や能力に応じて、それぞれにふさわしい方法で教えを説くこと。             『真宗新辞典』●お経~応病与薬~●🟨「何をもっての故に、病を知りて薬を知る、病に応じて薬を授くるが故に」P354◆応病与薬(おうびょうよやく)◆病に応じて薬を与えるという意。仏は衆生の病に応じて、その病を癒す薬を調合して与えるという発想が生まれ、応病与薬という用語が出来た。    『岩波仏教辞典 第二版』➡️ 病気に対応した薬を与えること。相手の能力により最もふさわしい教を説くのに喩える。        『真宗新辞典』●結集●◆結集(けつじゅう)◆原語は、ともに歌うことの意。比丘(びく)たちが集まって仏陀(ぶっだ)の教えを読誦し、互いの記憶を確認しながら、合議の上で聖典を編集すること。    『岩波仏教辞典 第二版』➡️ 仏典の編集会議。釈尊の後、遺教の散逸を防ぎ、教権を確立するために行われた会議。         『真宗新辞典』➡️ 合誦・合唱の意。仏陀の滅後、その教説の散逸を防ぎ、正し い教説を保持するために、仏弟子が集まって、おのおのが記憶している法や律を誦しあって、正しい仏説を確定するための編集会議を行った。   『総合仏教大辞典』

●六事成就(ろくじじょうじゅ)●1️⃣①我聞(聞かせていただいた)➡️ 聞成就2️⃣②如是(仏が説かれたことをこのように)➡️ 信成就3️⃣③一時(説かれた時)➡️ 時成就4️⃣④仏(説いた者)➡️ 主成就5️⃣⑤住王舎城 耆闍崛山中(説かれた場所)➡️ 処成就6️⃣⑥与大比丘衆 万二千人倶(聴聞者)➡️ 衆成就●修行って何をするの?●🔶「座禅」「滝行」「千日回峰行」など、修行方法も宗派によって様々あります。🔷こうした修行も含め、悟りを開くために、大切にすべき在り方をお釈迦さまは、六つあると説かれています。◆六波羅蜜◆①布施波羅蜜②持戒波羅蜜③忍辱波羅蜜④精進波羅蜜⑤禅定波羅蜜⑥智慧波羅蜜●布施波羅蜜・持戒波羅蜜●1️⃣①布施➡️ 財施、法施、無畏施を指す🔷物を施すことや、自らの意思によって「喜捨(喜んで捨てる)」する行であり、🔶施したものに対して「執着」を離れる「財施」仏法を説く「法施」安心を与え、畏れがなくなるよう接する「無畏施」からなる。2️⃣②持戒:戒律を守ること🔷仏教に帰依したものが、自発的に守るべき規範である「戒」と仏教教団の運営に必要な決まりごとである「律」を守ること。🔶五戒、十戒と様々ありますが、その中でも「不殺生戒」「不偷盜 戒」「不淫戒」「不妄語戒」は破ったら、追放処分となる重い戒律。●忍辱波羅蜜・精進波羅蜜●3️⃣③忍辱:耐え忍ぶこと🔷耐怨害忍➡️ 迫害や憎しみを与えられても耐え忍ぶ🔷安受苦忍➡️ 災難、迫害など、どんな苦しみでも耐え忍ぶ🔷諦察法忍➡️ 真理をあきらかにみて、心をうごかさない4️⃣④精進:怠ることなく努力をすること🔶他の五つの布施、持戒、忍辱、禅定、智慧を怠ることなく実践し ていくこと。●禅定波羅蜜・智慧波羅蜜●5️⃣⑤禅定:心を統一すること🔷精神を統一し、心を一定にたもつこと。🔶その状態を持続させ、布施、持戒・忍辱・精進を実践するうえでの必要な心の状態。6️⃣⑥智慧:善悪をわきまえ、真理を見極めること🔷音訳では、般若となり、般若波羅蜜とも言われる。🔶すべてをあるがままにみること。またその道理を見きわめること。 🔷六波羅蜜の布施、持戒・忍辱・精進・禅定は、この智慧を得るた めの修行の方法である。     【終了】