1️⃣【2024年3月13日 (水)】
🌟甦れ寺院!どうする僧職⁉
【公開講座】午後6時より
⏹️講題:甦れ寺院!どうする僧職!?
⏹️講師:ジャーナリスト兼僧侶
    鵜飼 秀徳 師
🟩会場:真宗大谷派難波別院講堂
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🔷僧侶対象の講演会でしたが、参加させて頂きました。
🔶聞かせて頂き、今回の内容は、寺院経営をされている方にとっては、必見の大切なことを教えて頂いたと思います。

🔷残念ながら、YouTube配信はされないそうです。
🔶時間がとれたら、寺院関係の方にお知らせしたいと思います。
🔷鵜飼先生より、著書を購入して、三冊とも、ご親切にサインを頂きました!

✡️【講義の簡単メモ】✡️
🌠お金儲けを目的としてツールとしたお寺は潰れていく。
🌠住職の名義貸しをすると大変なことになる。

🌠やみくもにするには、単立寺院になった方が、揉み消せる。
🌠僧侶が本分を忘れて、金儲けに走ると、あとで大変なことになっていく。

🌠単立寺院となると、自由になり、縛りがなくなり、カルト化していく寺がでてくる。
🌠最近、寺院が売られ、買われる。何じゃ、これは!となってきている。

🌠次期の住職に引き継げない。後継者がいないので、自分は高級老人ホームに入りたいので、ブローカーを通して、先ず単立化して寺を売ってしまう。
🌠住職は自分の老後の生活を豊かにしたい、自分の贅沢の担保にしたいと思って売りに出す。

🌠能登地震、殆んどが大谷派、奥能登は、ほぼ絶滅。鳥居も倒れ、殆んど元には戻らない様子。
🌠東日本大震災では、全寺院の五%が被災されたが、あまり報道されていない。

🌠お寺の再建は大変。国は文化財なら補助金は出るけど。
🌠輪島にある曹洞宗総持寺祖院の落慶のあと、三年後に被災となり、再建することに対しては気持ちが萎えている。

❇️天台宗において、最近、トップの阿闍梨が性犯罪に関わった事件報道されているが、天台宗は一切発表していない。
🌠見てみぬ振りをしていた。組織ぐるみの犯罪。しかし、SNSによって、今は僧侶の犯罪行為は隠せなくなっている。

❇️寺が今や崩壊する時期になりかねないところに来ている。
❇️性犯罪のよって、急激に欧米の教会は、崩壊しかけている。日本はまだましだが。

❇️女性に対する犯罪、今までは隠してきたけど、今は隠せなくなってきている。
❇️門徒数は減ってきている。宗門大学の資質の低下は大きい。今は紙に書けば、誰でも宗門大学に入れるようになっている。

❇️仏教界が若者に魅力がないのでは?禅宗はマインドフルネスで成功しているようだが。
❇️浄土真宗は、教義にはうるさい。浄土宗は、いい加減である。
浄土宗は、この場で私は「浄土宗はいい加減だ!」といっても叱られない。それほどいい加減なのです。

❇️こういう講習会が出来るのは、浄土真宗だけ、それだけ浄土真宗は本気なのです。
❇️浄土宗の人に講演をすると
私が一番若い。聞いている方は長老ばかり、皆、ぐたーっとしている。

❇️何をしてもあまり浄土宗は言われない。浄土宗はマインドフルネス、加持祈祷をやっていても大丈夫なので、破門にはならない。
❇️浄土真宗なら、破門になるではないでしょうか?

❇️宗門改革は、本当に必要だと思います。一つは世代交代です。他宗は年寄りばかり。
❇️民間の人を宗務総長に入れるべきです。そうでないから、天台宗はまさにそう。天台宗は危機管理が出来ていなかっために今、大変なことになっている。

❇️長老主義はなくしていくべき。
たとえば、住職は50歳を定年とかにしていくべきだと思う。そうでないと若者はやる気が沸かない。
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🌎️【配付資料】🌎️〖一部のみ〗
甦れ寺院 どうする僧職!!
【仏事・寺院を巡る近年の状況とその未来】鵜飼秀徳
❇️京都・正覚寺住職 作家 大正大学招聘教授

✡️「僧侶から性被害」 女性が訴え

🟩天台宗の高僧の性加害問題

○四国に住む住職が、尼僧を14年間にわたって監禁、性暴行、恫喝などを繰り返していたという。

○そこに、千日回峰行を達成した大阿闍梨も関与。

○尼僧は天台宗に対し、二人の僧侶の僧籍剥奪を求める申し立てを行った。

○ 天台宗は、ようやく事の重大さに気づき始めたようだが、沈黙を守っている。名門教団のガバナンス不全が、仏教界全体に及ぼす影響は計り知れない。

❇️宗門のガバナンスが問われている
🌠ひとりの宗教者の悪行が、 全仏教を崩壊させることも

🟩「寺院再生・活性化」の手法を誤ると、取り返しのつかない事態に

🟩売られる寺院、買われる寺院
 
○近年、檀家減少などに伴って「食べていけない寺」になり、次期住職に引き継げないケースが頻発している。後継者がいれば寺院を維持し、資産を残そうと考える。しかし、いずれ寺が無住化するのなら、住職の中には寺を売却し、老後資産に充てようと考える者も。宗教法人格を売った手元資金を“持ち逃げ”して、還俗すれば、老後の生活が担保できる。

○ 「立地条件にもよりますが、慣習的には寺院年収の3倍程度の金額で取引されていま す」(関西在住の住職)

○ 地方寺院の場合は数百万~2000万円、都市部の立地のよい寺の場合は億単位になる場合もある。
宗教法人や公益法人の売買を手がけるブローカーが存在する 。

○ 檀家がいる寺よりも、青空寺院(伽藍が朽ちてなくなり、土地だけのペーパー法人)のほうが使い勝手がよいとされる。寺院は檀家組織があり、住職が不自然に交替した 場合や売却しようとした際には警戒される可能性がある。

🟩空き寺が急増 寺院国有化の事例

○島根県大田市仁摩町にある、16世紀に開かれ、石見銀山とともに発展してきた浄土宗金皇寺は12万平方メートル (約3万6400坪、山林の割合が多い) という広大な境内地を有している。海外のブローカーが寺を買収し、産業廃棄物の仮置き場にしようとする動きがみられた。

○宗教法人を解散し、不動産の処分は容易ではない。無住寺院は仮に現金や有価証券の精算が済んだとしても、本堂や本尊、宝物、庫裡、梵鐘などのほか 境内地などの多くの残世資産を有する。

○ 本格的に国有化に動き出したのが2020年のこと。宗教法人法50条3項には 「処分されない財産は、国庫に帰属する」と明記

🟩災害で寺院が消える

○ 東日本大震災における流失、全壊・半壊・一部損壊などの被害を受けた寺院 (大手10教団のみ) は3199ヶ寺にも及ぶ。ちなみに青森、岩手、宮城、福島 の4県の寺院数は3587ヶ寺。

○2015年の熊本地震では995ヶ寺(全日 本仏教会調べ、熊本県の寺院数1174ヶ寺)が被災

○ 能登半島地震では、仏教界にも大きな被害が及んだ。全容は不明だが、被災 した寺院は判明しているだけでも数100施設に及ぶ。
被災寺院の中には、曹洞宗の大本山總持寺祖院などの中核寺院も含まれている。
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      【終了】