異声関係ライブ 二日間を振り返り | yk-blackyのブログ

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10月1日~2日、梶山敏弘さんとのジョイントライブ「異声関係」vol.20~21を無事終えました。

異声関係にとって、最もゆかりの深い名古屋COTANでは20回記念と銘打ち、EBLA座と梶山さんの各ステージの時間を減らし共演ステージにより多くの時間を割きました。

2010年から続けてきたこのジョイントライブでは毎回2曲ほど共演してきましたが、今回それらをセレクトし一挙に集め、新曲も交えて披露するという新しい試みをしてみました。

今までの中からはジャズ、ソウルR&B、70年代日本のフォーク、唱歌。これらに今回新しく日本民謡の木曽節を私がクラブジャズ+ファンク風にアレンジしたものを大胆に導入。

この異声関係では、今回掘り起こしたサムクックの「Bring It On Home To Me」、上條恒彦の「出発の歌」、唱歌の「汽車」とこれまで私はアレンジしてきましたが、この経験が自分のアレンジ活動にとって大きな糧になっていると思います。今回の「木曽節」で更に進歩出来たかと思っています。これにお付き合いいただいた梶山さんやEBLA座メンバーには感謝するばかりです。

その上今回は梶山さんの発案で、お客さんからお題を貰い都々逸的な端唄を即興で二人で掛け合うという大胆過ぎる挑戦も。考える時間で予想以上に空白が生じたりと反省点は結構ありますが、ある意味アヴァンギャルドでインプロヴィゼーション的要素大なので、試した価値は大いにありました。今後進化させていきたいです。

そして今回の共演は20回記念にふさわしく私もかつてない程、生き生きと思いきり振り切って歌えました。
これも楽しみに来てくれるお客さんとCOTANの皆さんのお陰でもあります。

翌日の大阪walzerでのvol.21は、演奏は梶山さんの知り合いの神戸を拠点に活躍中のミュージシャンお二人にお願いしました。2年前までは関西で異声関係をやる際にはEBLA座の二人とやっていましたが、昨年から梶山さんの発案で関西のミュージシャンにお願いするようになりました。

私にとってはEBLA座でやる方が色々な面でかなり楽なので昨年は当初内心あまり乗り気ではありませんでした。しかし自分で全て準備してEBLA座とは異なる選曲でやってみたところ、その達成感はまたひとしきりで、自分がどこの場でも誰とでも一定のクウォリティでやれるようになっていく為にはとても意義深い経験でした。

今回初共演のピアノの糸原さん、昨年から引き続きのベースの吉岡さんのお二人は百戦錬磨で、私の独特のアレンジやオリジナルをジャンルを越えたセンスと演奏力で強力にサポートして盛り上げていただきました。吉岡さんにはPA関係で問題が生じた際にご自分の機材を使ってバックアップまでしていただきました。

ライブにはかつてのゴスペル仲間、旧知の牧師さん、旧知のカメラマン野口英一さん、先日レコーディングをお手伝いさせていただいたギタリスト三好よしあきさん、ボーカルの森川先生もいらっしゃって、昨年は自分の集客が惨たんたる結果だったのでとても嬉しかったです。

当初緊張するも、声のコンディションはとても良く、独特の選曲(セサミストリートの歌、マドンナのCrazy For You、合唱曲の風の子守歌、アヴァンギャルドなアレンジのYou'd Be So Nice To Come Toや想い出のサンフランシスコ、オリジナルの言葉なき愛の歌)アレンジでとても心地よく歌い切りました。個々のステージを通常サイズでやったので共演は名古屋と異なり木曽節をはじめ3曲ではありましたが、昨日の高揚感を噛み締め生き生きと梶山さんと掛け合えました。

前述のカメラマン野口英一さんにご好意で演奏中の私達を撮影していただきました。白い独特のステージを背景に演奏者の瞬間瞬間をモノクロで鮮やかに切り取っていただき、生涯記念に残るような写真を撮っていただきました。感謝するばかりです。

そして前述のお客さんの皆さん、梶山さんのボーカル仲間を始めとするお客さんの皆さん、walzerの皆さんにもありがとうございました。

このように二日間の異声関係ライブは皆さんに支えられ、高揚感に包まれて終えられました。様々な事にチャレンジ出来るこの異声関係ライブを来年に向けてまた更にどういう風に進化させていくか早くも今月中に梶山さんとミーティングをする予定です。