飯塚オートのナイター開催、「日本選手権オートレース」は本日、3日目を迎えます。
2日目の昨日は11R青山周平、12R鈴木圭一郎の"2強"が順当に白星を飾りました。
9Rは“川口の大器”黒川京介、10Rは地元飯塚のSG・3勝レーサー有吉辰也が、目の覚める速攻劇を披露しました!
"2強"の一角、青山周平(試走3・28)は7号車から弾丸のトップスタートを放って快勝(上がり3・387)。
そして現在の「S1」鈴木圭一郎(試走3・27)は、スタートこそ5番手でしたが、道中さばいて快勝しました(上がり3・371=2日目最高タイム)。
そんな中、"奮闘"が目についたのは9Rの荒尾聡と10Rの高橋貢のレジェンドたち。
とにかく2日目は荒尾も高橋貢もエンジンが出ていませんでした。
9Rは黒川京介が速攻を決めて、ぶっちぎりの快勝となりましたが、
荒尾は2番手スタートながら車が進まず、後続に詰められる大ピンチ。それでも地元の意地とさばきで2着を死守するところに、格上の気迫が見て取れました。
黒川の上がりが3・381なのに対し、2着の荒尾が3・413ですから、その苦戦ぶりがお分かりかと思います。
また10Rは有吉辰也の速攻で頭(1着)は確定しますが、2番手の高橋貢が低調気配。
荒尾同様、さばきで2番手を死守しましたが、上がりタイムが有吉の3.377なのに対し、高橋貢が3・394ですから、苦戦ぶりがにじみ出たレースでした。
オートレースは調整(エンジン+タイヤ)が合わないと圧勝できないデリケートな競技。
案外、この日の青山や鈴木圭一郎の快勝劇より、荒尾や高橋貢の「しのいでの2着」の方が価値が高いと言えるかもしれません。
麻雀でも「場」が良ければ誰でも勝てますが、「場」が悪い時こそ腕の差が出るもの。
オートレースもエンジンの悪い時ほど、選手の真の実力がモノを言うものです。
3日目は、
青山と鈴木圭一郎の2強のパワー比較に加え、
荒尾や高橋貢がどう上積みを図ってくるか、
そして黒川や有吉らの速攻派の勢いが本物かどうか、
などに注目したいと思っています。