みんな元気ですか
以前お送りしたシリーズの中から
きょうはボクの「地球(テラ)の旅立ち」
のおはなしの仲間と一緒に沖縄に来てる。
ボクは今ラヒーリオと一緒。
彼は精霊になったメディスンマン。
北米先住民族には部族ごとに
メディスンマンがいる。
祭祀を取り仕切ったり、
祈りを行事にしている。
時にはその祈りで仲間の病気を
治したりすることもある。
彼はその中のアメリカ南部の部族の
大きな部族のメディスンマン。
さて・・・
ここは沖縄の石垣島。
人の気配があまりない。
太平洋を望む小高い丘の上に
二人で座っている。
朝の太陽が静かな海に反射して
キラキラと光っている。
すぐ近くの崖の下の海ではイルカの
群れが楽しそうに泳いでいる。
まるで僕たちに挨拶するように。
僕たちが沖縄に来た理由。
それは沖縄にはまだやまと大陸の
あの時の記憶のかけらがあるから。
沖縄には伝説があります。
昔、東方の大海原の彼方「二ライカナイ」
から沖縄に神が降り立った。
神の名はアマミキヨ。
古来より、沖縄では太陽の昇る
東方のことを゛あがり゛と呼び
そこは理想郷・二ライカナイのある
聖なる方角と考えられていました。
その太陽が昇る方角を東方
(あがりかた)または
東四間切(あがりゆまじり)と呼び
神聖な方角とされ太陽神信仰と
密接な関係を持っています。
久高島を特別な祈りの場所と定め、
昔は琉球国王も麦の穂が出る旧暦2月
には久高島へ行幸していました。
今でも久高島は聖なる地として
その神秘性を保っています。
この習慣。
けがれのない祈りの場所を持つこと。
聖地へ行幸すること。
これはやまと大陸文明の
習慣そのものでした。
そして東の方角、今は太平洋の真ん中、
これはやまと大陸のあった方角。
沖縄ではこの行幸、巡礼が
「東御廻り(あがりうまい)」と呼ばれ
いつしか島の伝統となりました。
東を「あがり」と呼び特別視するのは、
全ての存在に恵みをもたらす太陽が
のぼってくる方角、そして特別な祖先が
来た方角だから。
もうひとつ沖縄には御嶽(うたき)
と呼ばれる礼拝所が
あちこちにあります。
人々はそこで祈りをささげます。
その御嶽の特別に大きなもの、
そして城のようなものを
城(ぐすく)と呼びます。
大きな「ぐすく」の石垣は非常に
緻密な構造を持っています。
その緻密な石垣はあのマチュピチュの
石垣とほぼ同じ技術で作られています。
ラヒーリオは南の方角を示しながら
静かにボクに言った。
「ちょうどこの方角の向こうに
見える島、黒島の沖にはいまだに
海の底に当時のやまと大陸の
痕跡が眠っている。
その遺跡がもうすぐ発見される
時がくるよ。
そしてその時が地球の人類に
大きな変化が起きる時。
それにこの黒島はハートの形
をしているんだ」
ボクはやまと大陸の人々がパターンに
こだわっていたのを思い出した。
それに僕には彼のその言葉の
意味する事が分かった。
ラヒーリオがそのことを知っている
理由は彼の祖先と関係があること。
そしてこの場所を彼がもう何度か
訪れていたかもしれない事。
もしかするとその遺跡を彼がもう
見たかもしれない事も。
ボクは彼の次の言葉を待った。
「あそこを見に行こうか」と彼は言った。
続きはまたね
もしかして海に潜るの。
ボ、ボク泳げないのに(=_=)ヘミシ