Buona Pasqua! 今日はイースターです。イタリアの行事の様子をInstagramで見たりしています。
しかし。
私は完全に風邪をひきました。今週前半、広島に行っていたのですが、火曜日あたりから何かおかしいな、暖かいはずなのに寒いな、せっかく来たのに食欲が湧かないな、などと兆候はいろいろあったのです。そしていつもだったらプールに行くのに、今回はどうしても泳ぐ気になれない。水に入りたくありませんでした。
広島まで4時間の新幹線でこれでもかと言うくらい冷房をかけて体が冷え切ったことも原因の一つでしょうか。それにしても新幹線特に最新のN700Supremeというのはどうしてあんなふうに狂ったように冷房をかけるのか?まだ夏でもないのに。車内には半袖の人もいます。頭は大丈夫か?
暑い中新幹線に乗り込んで一区間くらい乗る人にとっては心地よいのかもしれませんが、こっちは4時間も乗るんです。夏に乗車するときは長袖のトレーナーとか膝掛けなどを持ち込むのですが、まだ夏じゃないから油断していました。歳をとると治りが遅いので、1週間くらいかかるかもしれません。まあ、仕方ないから、調子が悪いなりにそれを受け入れて楽しむことを考えます。
さて、Mascagni(マスカーニ)のオペラCavalleria Rusticanaはイースターに起こるドラマを描いています。シチリアを舞台とする嫉妬から生まれた復讐劇なのです。通常オペラといえば王様が出てきたり宮廷を舞台とするのですが、このCavalleria Rusticanaは王様も貴族も出てこない、平民たちのストーリーなのです。
イタリア語を習い始めてからオペラにも関心が向いて来ました。毎月のテキスト『まいにちイタリア語』の巻末にはオペラに関する記事も掲載されていて楽しみにしているところです。オペラって、本当に見ようと思ったら長いのでなかなか意欲が湧きませんでした。聴くとすれば有名なオペラのアリアのみでした。
でもストーリーを知れば聴きたくなるものです。5月号のテキストにはヴエルディのオペラリゴレットの解説が載っていて面白かったです。リブレットってなんだろうと思っていたのですが、オペラの台本のことなのですね。ストーリーの展開とドラマチックな歌声は、クラシック音楽の中でもちょっと別世界のような気がしています。
Cavalleria Rusticanaの間奏曲(Intermezzo)はとても有名で、一度聴いたら忘れられません。新幹線の中で画家のGiorgio De Chiricoの回想録を読んでいたら、なんとMascagniのことが出てくるではありませんか。De Chiricoの弟が美術家で、ミュンヘンで行われたMascagniの音楽会にDe Chiricoを誘って一緒に聴きに行ったのですが、大センセーションを引き起こし、弟はMascagniと話をして関心を持ってもらえたと思ったらしいのです。偶然出会ったストーリーを、新幹線の中で寒さを忘れて夢中になって読んでいました。
ちなみにこのDe Chiricoの回想録は抜群に面白いです。まだ半分くらいしか読んでいませんが、この画家の感性や抽象絵画に対する受け止め方や、自身の形而上的絵画への思いなどが書かれてあって、最近読んだ本の中では一番面白いと思っています。
早く風邪が治って、続きを一気に読みたいのですが、時間がかかりそう。

