2014年8月13-17日はCompany Tripでインドネシアのバリに行きました。
14日はバリ観光。「Yeh Pulu(イエー・プル)」を観光です。
ここも世界遺産「バリ州の文化的景観」の内、「ペクリサン川流域のスバック景観 」に含まれます。
イエ・プルの遺跡は、西側に水源となるプタヌ川のある田地に囲まれています。
名称にあるイエは「水」、プルは「樽」の意で、地内西側で発見された湧水が、樽状の容器に覆われていたことに由来。
確かに至る所に湧水があります。
湧き水と小さなお寺。
左側が水路、右側には小川が流れます。
岩壁の延長約25メートル、高さ2メートルの範囲に、奥行約50センチメートル(30-60cm)の多様な浮き彫りが見られます。
それらはヒトおよび動物・植物が象徴的に描写され、多くはワヤン・クリの影絵人形の意匠に似るとされるが、諸神や王らの叙事詩を描いた15世紀のカマサン様式のワヤンと異なり、王女のような貴女の姿も見られるものの、主に日常を象徴的に賛美する場面が多く描かれています。
瞑想場所のサンガと割れ門。
イエー・プルの景観を一気に紹介。
どこか懐かしい景色でした。
「バリ州の文化的景観 :トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」は、インドネシアのバリ州に残る文化的景観を対象とするユネスコの世界遺産リスト登録物件である。それらの景観は、バリ島の伝統的な水利組合であるスバックによって長い間維持されてきた。
歴史的には「トリ・ヒタ・カラナ」とは、サンスクリット語に由来し、神と人、人と人、人と自然という三者の調和を重視するバリ・ヒンドゥーの哲学である。この概念は、バリで1990年代以降高まったサステイナブルツーリズムへの動きにおいても重視される。スバックは9世紀以来のバリの水利組織であり、公平な水の配分を実現する農民たちのまとまりであると同時に、スバックごとにスバック寺院を持ち、水の神や稲の神などへの崇拝や、それに関わる宗教儀礼とも密接に結びついてきた。
バリ州の棚田景観は、そうした哲学(宇宙観)や水利システムに裏支えされて維持されてきた文化的景観です。
◇世界遺産の情報
登録名:バリ州の文化的景観 :トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム
登録区分:文化遺産 登録基準:②③⑤⑥
登録国:インドネシア 登録年:2012年
URL:wiki
地図:Yeh Pulu(イエー・プル)