2015年になって選手はもちろんだろうが、客にとっても最大の関心事はギア規制。選手によって有利不利があるだろうが、レースを眺めているとやはり規制前とはちょっと違うかなという感覚だ。
今まではとにかく中団とったもん勝ち。最後、先行ラインを捲ってというレースだったが、捲りラインが進まない。今までは先行ラインの番手は追走一杯なのか、スピード差がありすぎて牽制できなかったかで、中団ラインの捲りを素通りが多かった。規制後は捲りラインが一気に捲りきれず、番手選手にポンと弾かれて終了という、いかにも「競輪」というレースが増えた気がする。
ギア規制後、最初の立川記念。1節分のデータが溜まったので、いつもとってる決まり手などのデータを集計してみた。
データ対象:2011/04/07~2015/01/07 G3以上のレース
●決まり手
①ギア規制後(2015)の立川
②ギア規制前(2014以前)の立川
③ギア規制前(2014以前)の400バンク平均
↑の比較結果を出してみた。立川は直線長めで「差」の決まり手が若干多い傾向だが、特徴的なのは「逃」の決まり手が多めになっている。対して2着の逃げ残りは極端に少ない。今年の立川記念で2着「逃」の決まり手がついたのは3回しかなく、いわゆる「差し目」はほとんど決まっていない。
ホーム、バックをとった選手の着順傾向を見てもそうで、1着か着外という傾向が顕著になっている。主導権とったラインの押切りかそもそも全く別のラインで決着する傾向になっている。
●配当
準決勝で百万車券がでて、それを含めてしまうとサンプル数が少なく、平均配当がかなり高めに出てしまうため、除外して集計。
立川は割合平均配当の低い場だが、百万車券を除外した結果は例年とあまり変わりないようだ。ちょっと3着が狂ったかなという程度になった。
立川記念の結果だけで見ると、先行選手の頭か別線の自力選手頭で勝負。差し目は不要。という結論となる。が、選手のコメントなどを見ても手探り感が強く、選手も修正してくるはず。特に捲りに回ったラインがどう対応してくるのか、今後もどういう傾向になるのかちょっと注目したい。