◼️素晴らしいミキシングと録音のよさ



Artist:The Flower Kings

Title:Live In Europe 2023

Year:2024

Format:1CD


2024年5月22日

By Szabolcs Kárpáti

Hard Rock Magazin(ハンガリー🇭🇺)


私が追いかけているバンドの中には、通常リリースを担当しているレーベルが、すでに制作されたコンサート音源に値段を付けてリリースしないというケースがいくつかある。フラワーキングスでは2011年にリリースされた『Tour Kaputt』と、今回CD化された『Live In Europe 2023』がそうだ。


77分、わずか6曲のこの音源は、ブダペスト公演の数日後、2023年10月にオランダで録音された。

A38(注.ブダペストの公演会場名)で見たものと比べると、ここでは「Garden Of Dreamsメドレー」から始まり、レコーディングのディテールがいかに豊かになったか、バンドのサウンドがいかに均整が取れているかを示しており、ロイネ・ストルトによるミックスは実に素晴らしい。


初期の壮大な曲のひとつである「Big Puzzle」は、このヴァージョンでは18分に拡大され、長いキーボードのイントロの後、フラワーキングスのトレードマークであるゆっくりとした展開の構成が登場し、ロイネと並んでハッセ・フレベリの素晴らしいヴォーカル・パフォーマンスが大きな役割を果たしているが、素晴らしいミキシングのおかげでヴォーカルも完璧に聴き取れる。



昨年秋のヘッドライン・ツアーはアルバム『Look At You Now』のものだったので、オランダでのパーティーでは「The Dream」と「Day For Peace」も演奏され、前者のエクステンデッド・ヴァージョンが後世に残されたのは嬉しい。


その後再び初期のアルバムに戻り、最初は「What If God Is Alone」、そして10月のA38でのギグ以来何度も演奏している30分近い「Stardust We Are」を演奏した。

この巨大な曲の最後のキーボード・ソロは、ラレ・ラーソンがいかに偉大なミュージシャンであるかを示す典型的な例である。


フラワーキングスの新しいライヴ・アルバム『ライヴ・イン・ヨーロッパ2023』は、ブダペスト公演と同様、心のこもったエモーショナルな演奏が中心となっている。

唯一残念なのは、ライヴの全編を聴くことができないことだが、それを補って余りある録音の良さは、フラキン・ファン(FloKi-rajongóknak)への真のお土産となるだろう。


8 / 10点


出典:

https://hardrock.hu/the-flower-kings-live-in-europe-2023/


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