聴いて調べてみました。

興味のある方が多いとは思えませんが、ストルト・フェチなので記録として残しておきます🤣


ボックスセット『The Decca Years 1975 -1978』(2005年)のDISC4『Kaipa Live』収録の11曲のうちM1 - M7は1978年5月28日にコペンハーゲンのHusetという会場で録音されたものです。


01. Total förvirring 8:42

02. Skenet bedrar 16:29

05. Visan i sommaren 3:23

04. En igelkotts död / Ömsom sken 4:55

05. Inget nytt under solen 8:02

06. Copenhagen House-jam 5:48

07. Flytet 2:54


ルンディンによればデンマーク放送が『Musik i byen』という番組のために録音したもので、カイパの*セカンド・ラインナップ(1977年秋〜1979年5月)による典型的なセットだったようです。

*セカンド・ラインナップ

Mats Lindberg: bass, electric guitar, Moog Taurus

Hans Lundin: keyboards, vocal

Mats Löfgren: vocal, electric guitar

Roine Stolt: electric guitar

ストルトは79年5月のコンサートを勤め上げてから脱退。ソロアルバム『Fantasia』を制作する。


ファースト・ラインナップ(1974年夏~1977年10月)は、1974年10月を皮切りにスウェーデン・ラジオのために何度かレコーディングを行ったそうですが、オフィシャルでは日の目を見ていません。

最初のラジオ収録では『1974 Unedited Master Demo Recording』(ボックスセットのDISC5)の曲を演奏したそうです。


このコペンハーゲンのライヴは2009年の『Solo』ベルアンティーク再発盤のボーナスディスクに収録され、「Respektera Min Varld」と「Frog Funk」の2曲が新たに追加されました。


更にこのボーナスディスクには、1978年ストックホルムのMariahissenという会場で収録された10分超えの長尺曲「Live in an Elevator」も追加されています。



一方、ボックスセットの『Kaipa Live』にはコペンハーゲン以外のライヴ4曲が収録されています。


まずは、1976年3月2日スウェーデンのエクショーにある会場Östanäskolanで録音された2曲。

08. Musiken är ljuset 7:50

09. Se var morgon gry 9:15

ルンディンによると、これらのトラックは、コンサートホールのステージ前に2本のマイクを置き、2チャンネルのテープレコーダーでシンプルに録音されたもので、ホールの内部からの音の反射が多く、スタジオ録音とは全く異なる音になっていると語っています。


さらに、トラック10

10. Noice-village-stone-frog 5:49

は、1977年4月7日、スウェーデンのストックホルムにある小さなジャズ&ロック・クラブBullerbynで、ステレオ・マイクをカセット・デッキに入れて録音したものだそうです。自然発生的なジャムから始まり、最後にはアレンジされた曲へとつながっています。


トラック11

11. Oceaner föder liv (End part) 7:05

は、1977年4月27日、スウェーデンのステヌングスンドにあるStenungsundsgymnasietで録音されたもので、音源はカセットテープからのコピーだそうです。

この終盤のパートでインゲマルはシンセのメロディに合わせて歌い、ロイネがトークボックスを使っています。

ルンディンによれば、

「曲の即興部分はいつもより長くなり、僕がオルガン・ソロを弾き始めるとロイネがそれに答え始めた。それで、普段はやらないようなやり方で続けた。最後にアレンジに戻って、いつものように曲を終えた」のだそうです。


トラック08 - 11は*ファースト・ラインナップ(1974年夏~1977年10月)によるものです。

*ファースト・ラインナップ

Ingemar Bergman: drums, vocal

Tomas Eriksson: bass, vocal

Hans Lundin: keyboards, vocal

Roine Stolt: electric guitar


いずれにせよ、全部聴こうとすると片方だけでは済まないのが、厄介なところです(苦笑)



最後に1993年の海賊盤『Stockholm Symphonie』についてです。

カイパのオフィシャルサイトに記述がありました。その内容は、「from the radio programme “Tonkraft” 1974 and 1976」だとしています。

ひょっとして一部はルンディンが言う1974年10月のラジオ放送かもしれません。

ただし、(曲名しかしチェックしていませんが)デモから演奏して収録された曲は「Saker Har Tva Sidor」(ファーストアルバム収録曲)だけでした。



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