45年前の1979年4月10日、イエスはアルバム『トーマト』を引っ提げた「10 True Summersツアー」の2公演目として、ブルーミントンのアッセンブリー・ホールに回転式コンサート・ステージを持ち込んだ。
イエスは4月10日、ブルーミントンに素晴らしいパフォーマンスを提供したが、それに応えたのはわずか5,200人だった。
観客動員数は底をついたが、イエスは伝説的な人気曲と古い無名の曲を織り交ぜて送り出した、
それぞれが見事に演奏され、回転ステージで聴くだけでなく見る喜びを与えてくれた。
回転するステージは、コンサートに訪れた観客に、信じられないほど才能豊かな5人のミュージシャン全員をじっくりと見せてくれた。
リード・ヴォーカルのジョン・アンダーソンは中央の台座を独占し、最も官能的なステージを作り上げた。
彼は、リック・ウェイクマンがキーボードのメドレーを弾くとき、またギタリストのスティーヴ・ハウが「クラップ」を弾くときに、その場所を譲り渡した。
天井から吊るされたマイクで歌ったり、アコースティック・ギターをかき鳴らしたり、キアナを身にまとったアンダーソンは、蘭の花、雄蝶のように輝いていた。
彼の歌声は、高い緊張感と完璧な透明感が入り混じった不思議なもので、「”燃える朝焼け」、「オール・グッド・ピープル」、「遥かなる思い出」を通して観客を魅了した。
キーボードの巨匠、リック・ウェイクマンは、おなじみのマントなしで、目もくらむようなキーボード・コードを次々と繰り出し、観客をアッセンブリー・ホールから遥か彼方へといざなった。
まるでラインストーンの船長のような服装で、ソロでは宇宙的なキーボードのエフェクトをかけるなど、普通の階級を超越した称号にふさわしい。
イエスが「スターシップ・トゥルーパー」 を始めると、観客は立ち上がり、アンコールの「ラウンドアバウト」 では再び立ち上がった。
ジョン・アンダーソンは、アッセンブリー・ホールに集まったひとりひとりに語りかけた。
「人々のために音楽を作るのは本当に楽しいことだ。音楽のために集まるということについて、今夜はみんな何かを学んだと思う」
By Mary Trasko
セットリスト:
未知との遭遇イントロ
シベリアン・カートゥル
燃える朝焼け
フューチャー・タイムス / リジョイス
天国のサーカス
ザ・ビッグ・メドレー
クジラに愛を
クラップ
スターシップ・トゥルーパー
マドリガル
自由の翼
リック・ソロ〜悟りの境地
ツアー・ソング
アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル
ラウンドアバウト
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