■ 安心してください。大丈夫ですよ。
(ただし『トーマト』を除く?)
『イエスソングス』のMQACD/UHQCD(紙ジャケ最終章2022)を聴きました。
MQAのデコーダーは持っていません。
気になったのは、
①ハイレゾで出すほど音質が良いのか?
②ハイレゾの元マスターはなんだろう?
ということです。
日本で売られているハイレゾファイルは2014年版なので、多分2014年の日本盤SACD(ハイブリッド盤)と元は同じだと思うのですが、更にその元は何でしょうね?
ライヴはライノ盤(Extended & Remastered)が出てないので、その時作成されたDan Hersch & Bill Inglotのハイレゾマスターが元ではなさそうです。
もしかしたらSACD用に国内でハイレゾマスターも作られたのかもしれませんね。
早速聴いてみました。
比較対象は、まだ手元に残っている
①旧規格日本盤(Forever Young盤 1989年)
②1994年のOcean View Digitalリマスター盤
(欧州盤。米国盤とは盤面が違います)
③2009年のSHMCD紙ジャケ日本盤
です。
(③はライノ盤音源がないので、どのマスター音源からの国内リマスターでしょうか?ライヴ盤は謎が多いです)
これらの盤は曲の尺が微妙に違います。
でもスタジオ盤ではないので、尺の違いの理由はトラッキング(チャプター)位置が異なっていることです。
例えばDISC1-M4の「パペチュアル・チェンジ」を聴けばよくわかります。
①③およびMQACD/UHQCDは、どれもジョンのMCで始まるのに、②だけはいきなり曲が始まります。マスタリングの違いがわかりやすいですね。(ライヴ盤は曲がいきなり始まるチャプターの切り方のほうが好みです)
肝心の音ですが、たしかに違います。
最新のMQACD/UHQCDは、例えば「シベリア」冒頭のドラムが中央の定位で力強く聞こえます。また若干クリアです。
サラッと聴き比べましたが、うーん、違うことは違うけど、非ハイレゾで聴くかぎり、それほど大きな違いではありません。
もう断舎離してしまいましたが、最初の紙ジャケ98年と2001年のHDCD(LPと同じ3枚組でした)は、一聴して違う音でした。
音が歪む(サチュレートする)ほどマスタリングの音圧レベルが高くてアナログのような迫力があるけど、ノイズの多い音でした。
それに比べれば今回は、音圧の違い等は若干あるけど、音質の差は小さいのじゃないか、という印象です。
まあライヴ録音ですからね。ある程度予想どおりの結果でした。
気になっている方は、コンプリーター以外は、従来盤があれば、あえて買わなくてもよいのではないでしょうか。
安心してください(笑)
①1989 旧規格盤
②1994 リマスター盤
③2009 紙ジャケSHMCD
■ イエスファンの友人の話によると、MQACD/UHQCD盤『トーマト』の冒頭「Future Times / Rejoice」には、頭にカウンティングの音が入っているそうです。
(MQACDは日本盤だけなので、全部独自マスタリング)
エディット違いがあるなんて聞くと、マニアの方は安心ばかりもできませんね(笑)
こういうのって、間違い探し的にワザとやっているんですかね?買っても聴かないコレクター多いですからねぇ🤣🤣
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