■音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成される
スティーヴ・スティーヴンスがインタビューで語っていた「14歳の子供の頃にハマったバンドは何でもいいんだろ?そのバンドが大好きなまま墓場まで行くことになるんだ」
という言葉を聞いて、そうだろうなと思いつつ、なにか根拠があるのではないかと気になって調べてみました。
すると2018年2月10日付のニューヨーク・タイムズにSeth Stephens-Davidowitzという人の研究記事『The Songs That Bind(絆を結ぶ曲)』が掲載されているのを見つけました。
The Songs That Bind
https://www.nytimes.com/2018/02/10/opinion/sunday/favorite-songs.html
生憎上記のNYTの電子版は有料記事なので、他の転載記事から引用します。
★★★
Seth Stephens-Davidowitz
「The Songs That Bind」より
例えば、レディオヘッドの「クリープ」という曲を考えてみよう。この曲は現在38歳の男性の間で164番目に人気のある曲である。
しかし、10年前に生まれた集団でも、10年後に生まれた集団でも、トップ300には入っていない。
現在「クリープ」が最も好きな男性は、1993年にこの曲が発表されたとき、およそ14歳だったことに注目してほしい。実際、これは一貫したパターンである。
1960年から2000年まで、ビルボード・チャートのトップを飾ったすべての曲で同様の分析を行った。
特に、これらの曲が最初に発表されたとき、現在の彼らの最大のファンが何歳だったかを測定した。
その結果、「クリープ」の状況はかなり普遍的であることがわかった。
数十年前に発表された曲は、平均して、発表当時14歳だった男性に最も人気がある。
男性にとって、大人の嗜好を形成する上で最も重要な時期は13歳から16歳なのだ。
女性はどうだろう?平均して、彼女たちの好きな曲は13歳のときに発表されている。
女性にとって最も重要な時期は11歳から14歳だった。
もっとも、私の調査結果の中には驚くようなものもない。
私が発見した事実のひとつは、クーリオの「Gangsta's Paradise」が70代女性には不人気だということだ。
ビッグデータよ、その知恵を発見してくれてありがとう!
しかし、パターンがいかに明確で、思春期初期がいかに重要であるかは興味深かった。
実際、重要な時期は思春期の終わりと密接に一致しており、男子よりも女子の方が先に思春期を迎える傾向がある。
これはまた、私たちは決して中学生や高校生を卒業することはないという科学的コンセンサスの高まりに、新たな証拠を追加するものでもある。
男女ともに、20代前半は10代前半の半分の影響力で大人の音楽的嗜好を決定している。
出典:
★★★
思春期に聴いた音楽によって好みが形成されるということのようです。
それで若者が聴かないプログレばかりいまだに聴いているのかあ、と思いました(苦笑)
あなたはいかがですか。